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異世界ほのぼのバイク旅  作者: パンツ吐いた


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第30話 偽物の英雄

すみませんでした、少し間が空いてしまいました。

バイク買ったりバイク整備したりバイクの必要部品採ったり忙しく・・・そのうち作中に登場させますがね。いろいろバイクを吟味していたとかじゃないんですよ?とにかく読んでいていただいている方申し訳ありません。今日からまた頑張ります!

「それにしてもまさかわしが人間に頼みごとをする日が来るとはのぉ・・・ほっほっほ。」


「それよりほんとにいいのか?」


「構わん、ワシの事より今はココの事のほうがだいじじゃて。」


「リヴァイ様いいのですか?大問題になりますけど…」


「よいのじゃ、頼んだぞお主たち。」


俺たちは爺さんから頼みごとをされた。それはやはりココを助けてほしいとのことだった。

其の件で俺たちは一度宿屋に戻ることにする、見た目上だけではあるが、巨大な雷を発生させて爺さんが打ち取られた演技をすることにした。

雷を実際に海に落としてしまうと爺さんも海の生物も全て感電させてしまうので爺さんに当たる寸前で魔力の膜を作りそこに当てる、するとどうでしょう。魔力の膜に当たった雷は全て上に反射されて上空に逃げていくのです。ってなんかむかしみたTVのナレーションみたいになったな。


「行くぞ爺さん。」


「あぁ、よろしくたのんだぞい。」


俺は雷焉を爺さんに着けた魔力の膜に向かって落とす。爺さんは雷がすべて上空に逸れたのを確認してギャォォォォォォォ!といいながら海に倒れながら沈んでいった。

ここまでは段取り道理である。ジェットスキーを港に向かって走らせると港で待っていたのは町のみんなの歓喜の声だった。


「ありがとう!よくやってくれた!」


「お前がこの町の英雄だ!」


「兄ちゃんすげー!」


俺は素直に喜ぶことができなかった。その理由は歓声の中に混じった言葉が俺を苛立たせた。


「このまま災いの子も倒してくれよ!」


「そうだそうだ!兄ちゃんならできるだろ!」


「英雄なんだから頼むぜ!」


「英雄!」「英雄!」「英雄!」


俺の周りを中心としてココを殺せという言葉が広がって町のみんなが笑顔で話しかけてくる。本当に頭がおかしくなりそうだ。そうまでしてなぜココだけにそんな悪意を向けらえれるのか俺にはわからない。確かに俺だって人間だし、嫌いな相手だっていた。グレンのように卑怯な手を使って俺を罠にハメようとする奴もいた。だからって俺はそいつを嫌いはするかもしれないが殺したいとは思わない。そんなことしなきゃいけない英雄なんてこっちから願い下げだ・・・


「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


俺は叫んでいた、ミアは何も言わずに俺の手をそっと握っている。突然叫んだ俺を住人たちは何が起きたのかわからず見ていた。俺はこれ以上ここにいたらおかしくなってしまう、もしかしたら俺もこの狂気に飲み込まれてしますかもしれないという恐怖から、それ以後何も言わずに宿屋に向かってミアと二人で歩き出した。


「なんだよあいつ!せっかく俺たちが英雄にしてやろうってのに!」


「ほんとだよな!少し強いってだけで何様なんだよ!」


「あんな奴英雄にしなくていいじゃん!」


「災いに吞まれて死ねよ!」


人々の心のない声が俺を侵食する。それでも俺は黙って宿に向かう、するとなぜか俺は町の住人から石を投げられた。


「いた・・・」


「ケンゴさん大丈夫ですか!?ちょっとあなたたち!」


「ミア、いいから・・・」


俺はミアを制止してミアに石が当たらないようにして歩いていく。


「偽物!英雄の偽物!」


「ぬか喜びさせんじゃねーよ!」


「お前みたいな偽物は出ていけ!」


小石の雨が降り続くなか俺は宿に着くとエミリアが真っ青な顔をして俺に駆け寄ってくる。


「ケンゴ!どうしたの!?」


「大丈夫だエミリア、とりあえず中に入ろう。」


「貴様らぁぁぁぁぁ!」


「エミリア!」


住民に向かって登記を開放したエミリアに向かって俺は名前を呼んで制止する。

宿に入り、二階に上がる前に石で汚れた服を着替え、血が出た部分をミアが治癒魔法で癒してくれた。


「エミリアもミアももうわかっていると思うけど、この町は狂っている。」


「えぇ・・・残念ですが・・・そうとしか思えません。」


「そうだね・・・まさか住人がこんなことをするなんて・・・。」


「俺はこの後ココを旅に連れ出そうと思う、この町はココにはつらすぎる・・・二人ともいいかな?」


「私は構いませんよ・・・」


「私もいいと思う。」


「ならきまりだ、上に行こう。」


俺たち三人の心は決まった、後はココが自分で答えを出すだけだ。どうなるかはわからない、ココがここに残るというのであれば反対はできない。できれば一緒に行くと言ってくれることを願う。

二階に上がり、ココがいる部屋に入る。ミロロがココの横で心配そうにこっちを向いた。ココはベットの上で下をうつむいたまま動こうとしない。


「にぃに!お姉様!エミリアさん!」


「ごめんなミロロ心配かけた、もう終わったから大丈夫だ。」


「ううん!それよりももう大丈夫ってどういうこと?」


おれはココを見て静かに近づいていく。それに気が付いたココは俺を見て不思議そうな顔をしていた。


「お兄さん・・・あの時の冒険者さんですよね・・・。」


「そうだよ、君に話があってきたんだ。」


「はなし・・・」


ココは下を向いて自信なさそうな声でそう答えた。

やはりここはココにとって良い環境ではない。どうにかして・・・


「ココ!きがついたのかい!?」


慌てて入ってきたのはリョウコだった。ギルドに戻り援護要請をしてすぐに戻ってきたと、更に住民がこの宿を囲むようにしていたので心配になり援軍を宿屋前に配備して部屋の中に入ってきた。


「あ・・・おか・・・支店長・・・。」


「ココォォォォォ!」


リョウコのほうを向いてココが暗い顔でリョウコを呼ぶとリョウコはココに飛びついた。

泣きながら抱きしめるリョウコにここは困惑する。


「支店長・・・ごめんなさい・・・。」


リョウコは無言で顔を振りココを抱きしめる、俺たちは二人の姿を見つめることしかできなかった。そんな二人に声をかけたのはうがいな人物だった。


「ほっほっほ、なかむつまじすがたじゃのぉ。」


「爺さん!?」


「おぉ、ケンゴよさっきは無理行ってすまんかったのぉ。」


「ほんとだよ!いきなりあんな提案してきて!」


「じゃが・・・うまくいったじゃろ?」


「・・・グッ!くそ!」


爺さんはニヤケ顔で長く伸ばしたあごひげをさすりながらほっほっほといいながらふたりっを見ていた。

次の瞬間、ジジイは頭を深く下げた。


「お嬢ちゃんすまなかった。」


「え・・・」


「お嬢ちゃんがこうなったのもワシのせいじゃ・・・本当にすまん。」


おもむろにジジイがココに謝った、俺もみんなも何のことかわからなく茫然としていた。当人のココも何のことかわからずにキョトンとしている。


「わしの名はリヴァイ、神獣リヴァイアサンという名で世間では通っておる。」


「え?あ??え?」


「混乱するのは無理もないじゃろ、こんな姿だしのぉ。」


爺さんはまた髭をさすりながら自分の自己紹介をする、もちろん俺とミア以外はきょとんとしていたが一斉に叫びだす。リョウコやミロロなんかは土下座なんかしだす始末だ。状況を整理して俺が説明して・・・ほんとめんどくさい。とにかくその場は落ち着いた。


「で?爺さんは何でいきなりこんなとこに現れたんだ?」


「ふむ、おぬしたちには真実を話さんといけないと思ってな。」


「真実?」


「そうじゃ、なぜココがここまでさげすまされるのかと、20年前に起こったモンスターの侵略についてじゃ。そして・・・一番大事なことはココについてじゃ。」


ココは一瞬ぴくっと動き爺さんを見る。リョウコは今にも爺さんにとびかかるのを抑え込んで我慢していた。


「で?真実って何なんだ?」


「そう急ぐな、今から全部話してやるわい。そうじゃの、まずは20年前のモンスターの侵略は人為的に仕組まれたことじゃ、20年前のこの町の領主がの・・・その犯人じゃ・・・」


================================================


「まだ見つからんのか!探せ!」


「は!しかし領主様。いくら探してもいまだ痕跡すら見つからず…。」


「ふざけるな!あの女を僕のもとにすぐに連れて来い!」


「は!」


20年前のクライスの領主は傲慢で我儘で気に入らないことがあるとすぐに私兵を使って力ずくで解決するそんなことをいつも行っていた。今回は自分の気に入った女性を力ずくで自分の女にするために私兵に探させているのだが、一向に見つかる気配もなく数日がたったある日のことだった。


「首領様!隠れている場所が特定できました!」


「そうか!」


「ですが少し困ったことになりまして・・・」


「なんだ?言ってみろ。」


「は!実は子供を身ごもっているようでして…」


「なんだと?!誰の子供だ?!今すぐ父親を処刑しろ!」


身ごもっている女性というのはココの母親で首領に狙われたことを知って町の住人の仲のいい人たちがかくまっていた。しかし中にはお金に目をくらませ情報を流してしまった人もいた、その情報が私兵に伝わり今回のことにつながった。誰が情報を流したかはわからない、どこから情報が流れたのか探すこともなく彼女はつかまり、父親は壮絶な拷問を受けた。片腕を切られ、男の大事な部分を切り取られボロボロにされた。残酷にも首領は男のその姿を女性に見せつける。いたるところから血を流し、片腕もなくしゃべることもできなくう~あ~としゃべることしかできない。顎も砕かれているのだろう、むしろ生きているのが不思議なくらいだった。


「あなたぁぁぁぁぁ!」


「くっくっくあーっはっは!僕に逆らったらどうなるかこれでわかっただろう!」


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


この後、父はボロ雑巾のように道端に捨てられ、母は妊娠中だというのに領主に体をもてあそばれた。抵抗する気も起きずなすがまま、されるがまま、飽きると父親同様ボロ雑巾のように捨てられた。身ごもった子は奇跡的に助かるも心身ともにボロボロになった母親は町をふらついているところを保護され父親と再会する事になる。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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