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異世界ほのぼのバイク旅  作者: パンツ吐いた


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第21話 武器屋再び

ちょっと時間が空いてしまいました、すみません。

今回ハンドアックスが武器屋で登場しますが・・・自分がリアルでキャンプ用品のハンドアックスを購入したので出してみました。まだ使っていませんが、今度使った時に感想を交えて物語に組み込もうと思います。お楽しみください。

事件も解決してぐっすり眠った俺たちはルルに勢いよく起こされた。


「お兄ちゃん!お姉ちゃん!おきてくださーーーい!」


吹っ切れたようなルルは中華鍋とお玉を持ってお玉で鍋をガンガン鳴らしてる。どこのおかんやねん。

仕方ない起きるか…


「おはようルル、気分はどうだ?」


「おはようございますお兄ちゃん!すっごく好調です!」


「それはよかった。もうこんな時間か…ぐっすり眠っちゃったな。」


他の二人も目をこすりながら目を覚ました。


「おはよー・・・」


「おはようございます・・・」


「はいおはよー、ほらほらエミリアはよだれ拭いて。ミア、それは椅子だよー俺じゃないよ、だれにあいさつしてるの?」


ミアの目を覚ましエミリアに顔を洗わせてから俺たちは食堂に向かった。食堂ではトントントンと包丁を使う音と魚を焼く香ばしい匂いが漂っていた。なんだか日本の朝を思い出すな・・・


「皆さんおはようございます・・・あの、昨日は本当にすみま」


「女将さん?昨日何にかあったんですか?」


「え?何を言ってるんですか?!」


「昨日は特に何もなかったですよ?なぁミア?エミリア?」


「え?あ、うん!何もなかったよ?」


「そうですね、なにもなかったですね、うふふ。」


「お兄ちゃんもお姉ちゃんも何言ってるの!?昨日は!」


「なにもなかったんだよ、今までもこれからも。それでいいじゃないか、な?」


「でもぉ!」


ミアがルルに近づいてそっと抱きしめる。


「ルルちゃん、いいんだよ。この村はずーっと平和なんだから、それでいいの。ね?ケンゴさん。」


「そうそう!だから早く朝ごはんにしよう!おなかすいちゃったよ!」


「うふふ、なんだかエミリアみたいなこと言うわね。」


「私そんなに食い意地張ってないし!」


「女将さんもルルも一緒に朝ごはん食べよう、みんなで食べたほうがおいしいから。」


「えぇ・・・本当に、そうですね、ほんとうに・・・」


笑顔の戻った女将さんを席に誘ってみんなでワイワイ騒ぎながら楽しい朝食をした。

そしてみんなが部屋に戻ったときに俺はこそっと女将さんにあるものを渡した。


「あの、これは?」


「突発性獣化ホルモン不全、今回の病気の特効薬とそのレシピです。」


女将さんはバッ俺の顔を見た。焦ったのか狐耳が頭の上に現れピコピコ動いている、うん、かわいい。


「いいんですか?!こんな貴重なものを!」


「これさえあれば治せますから、もう悲しむ人はいなくなりますよ。」


「ありがとう・・・本当にありがとうございます!私はあなたにどんなお礼をしたら許されるんですか?何でもします、私にできることならなんでも!」


「そんな大げさな、じゃぁそうですね・・・じゃあまた来た時にまた泊まらせてください。」


「はい・・・はい!わかりました!いつでも来てください!本当にありがとうございました!」


女将さんに薬のレシピと余った薬を渡したことでこの病気が減ることによってこの病気で不幸になることはなくなるだろう・・・そう願う。


俺たちはもう一度旅の準備をするため町に出て必要な道具を買いたすことにした、ルルも一緒に行くという事で女将さんの許可を取り一緒に行くことにした。

街に出ていろんな店を回ると行く店行く店で店員さんや通行人にルルは話かられていた、もう大丈夫なのかい?とか元気な姿が見れてよかったとか、みんながルルに声をかけていく。微笑ましい光景に俺たちも顔が緩む。ふっと気が付くと右手にミア、左手にエミリアが手をつないでいた、うん、こういうのも悪く無いな。


「皆さん!このお店の品ぞろえすごいんですよ!ナナミの村の一番おすすめです!」


ルルが連れてきてくれたのはあの武器屋だった。店の扉を開けてはいるとあの時の女の子の店員さんがこっちを見て笑った、その笑いは笑顔というよりかは微笑といった方がいいだろう。とてもやさしく一瞬目を奪われるくらいに綺麗な微笑だった。


「ナナさんのお店です!」


「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」


「あ・・え・・・」


俺は不意を突かれたかのような状態になりまともに答えることができなかった。


「お兄ちゃん?」


「あの、私たちこれから旅をするのでその時に必要なものを買いに来たんですけど。」


俺が固まっていることに気が付いたのかミアが代りに答えてくれた。ルルは俺を気にしてくれているようだけど、別に何も悪いことをしていないんだし。それに店員さんの名前を初めて聞いた・・・

っとそんなことは今はいい、とにかく平静を装おう。


「た、旅先で薪を割ったりするのでハンドアックスとか鉈のようなものがあるといいかなぁ。」


「ちょっと、この間来た時と態度が全然違うんだけど。」


「え?あ、そうかなぁ?」


あの微笑を見てからちょっと俺の中で緊張してるんだよな・・・こ、これは恋?!ってあほか。よし、気をとりなおして・・・


「キャンプでちゅかう・・・かんだ。」


「も~お兄ちゃん赤ちゃんみたいになってる!あはは!」


「け、ケンゴさんどうしたんですか。プッ」


「あははは!ケンゴがかんだ!キャンプでちゅ!キャンプでちゅぅぅぅぅ」


俺はその場で真っ赤になりエミリアをキッとにらみつけた。


「エミリアァァァァァァ!そんなに笑うことないだろ!」


「そうよエミリア、ケンゴさんだってたまにわかむことだって。プフッ」


「ミアまで…もういいよ。」


「もうおねーちゃん達そんなに笑ったらおにーちゃんがかわいそうだよ。」


「もうそれくらいにしておいてあげな。はい、これ。キャンプでちゅかうハンドアックと鉈。どっちがいいでちゅか?」


「平然と商売するんだなおい?それに・・・もういいや。」


「え?だってここ武器屋だよ?」


「あ、うん。」


「で?どっち?」


「ハンドアックスで」


「まいどありー、で?あの剣はどうしたの?」


俺はストレージから剣を出してナナさんに見せた。


「おー、剣が少し変化したね。」


ナナさん…いやこいつは俺をからかって楽しんでいるからもう呼び捨てでいいや。ナナは持つことのできない剣をカウンターの上でまじまじと見る。変化した・・・?俺もカウンターの反対から同じように剣を見る。最初の状態より確かに少し刀身が短くなった気がする、それに輝きが増したような・・・


「こういった特殊な剣はね、持ち主に合わせて変わったりするんだ。この剣を君が持った一番最初の状態は前の持ち主に合わせた状態だったんだよ。そして君が持ち主になってこの剣が変化していくのさ。」


「そんな貴重な剣なのにいいんですか俺が持っていても。」


「この前も言ったけど、この剣はもう君にしか持てないんだよ?そんなの売り物にもならないんだからしょうがないじゃん?」


「そういうことならたしかに・・・」


「だからさ・・・」


ナナは俺に一つの課題を出す代わりにこの剣を俺に託してくれた。といってもこの課題がめっぽうめんどくさそうなんだけど。俺とナナが話をしているあいだ、エミリアは自分の剣を新調しようといろいろと眺めていた。ミアももしこの先何かあったときのためにと自分に合う武器を探しているようだ。


「私これにする!」


エミリアが持ってきた剣は少し特殊な形状だった。簡単に説明するならば剣の刀身があり根元に巨大なリボルバーが付いている。いわゆるガンブレード、そうあの超有名な某ゲームの武器のようなガンブレードだ。

使い方はいたって簡単。


①敵に向かって剣を振り下ろします。

②敵に刀身が当たる瞬間に引き金を引きます。


するとどうでしょう?刀身のスピードが一瞬にして加速され更に超振動を引き起こします。さらに重力による重みと加速されてスピードによってあら不思議!どんなに硬いものでもきれいに真っ二つ!今ならなんとリボルバーに装てんする予備の弾丸が無料でついてきます!通常ですと別料金がかかるのになんと今回に限り『無料で!』ついています!いかがですか!?


ってなんで通販やってんだ俺?!じゃなくってこんな武器がこの世界にあるのか!?平和なんだろこの世界は!使い道ないじゃないか!


「なぁエミリア?そんな物騒な武器使う場所ないだろ?」


「え?あるよ?」


「はぁ?だってこの世界は平和なんだろ?」


「平和だけど普通にモンスターとかいるし、最悪の場合ドラゴンに遭遇することもあるし。」


「そっか、ケンゴさんは知らないんですね。今まで走ってきた道は安全な通路なんですよ、道の横に同じ木が何本もたっていたの気が付きましたか?」


「あぁ、確かにおなじ木が一定間隔で生えてるのには気が付いたけど。」


「あの木はですね、モンスターが嫌がる匂いを常に出しているんです。だから道は安全なんですけど。少しでも道を逸れてあの木から離れた場合はモンスターが襲ってきます。」


「そうだったのか!?今知ってよかったのか。むしろ知らなかったら俺は死んでたんじゃないか?」


「まぁ私たちが一緒なんだから大丈夫でしょ?」


「エミリアがなぁ・・・」


「エミリアがですね・・・」


俺とミアはエミリアを残念な子を見る目でまじまじと見つめた。

エミリアは『なんでそんな目で見るのよ!』といった目で俺たちを見返したがエミリアが残念な子なのは間違いがないので後はミアに任せることにした。

ちなみにミアが選んだ武器も変わっていたがそれはそのうち紹介するとしよう。

そんなやり取りを見てルルとナナは二人で楽しそうに笑っていた。この町で起きた事件はもう二度と繰り返されることはない、俺はそう願いナナの店を出ようとした。


「あ、ケンゴ君だっけ?少しだけいいかな?」


ミア、エミリア、ルルが外に出て俺が店を出ようとしたときにナナに呼び止められた。

さっきまでとは違うとても真剣な目で真剣な顔で。


「ケンゴ君、君に頼みたいことがあるんだけど。」


「厄介ごとは嫌ですよ?俺はのんびり旅をしたいいです。」


「まぁ、そういわずに。」


ナナはストレートロングの青い髪の毛だ、その髪をかき上げ俺にあるものを見せる。


「私のこれを見てわかると思うんだけど。」


「んあ?」


「この耳を見れば私が何かわかるでしょ?」


「少しとんがってるな?」


「そう、分かった?」


「え?」


「え?」


俺はナナの耳を見てふっと思う。


「もしかして・・・エルフってやつですか?」


「もしかしなくてもわかるでしょ!?」


ナナはびっくりした顔をしてカウンターに手を突き身を乗り出して俺を見る。


「あー・・・」


これはあれだな、ちゃんと説明しないといけないなぁ。ミア達にはナナと少し話があるから先に宿に戻ってもらった。ナナが俺に自分の正体を明かすという事はそれなりに何かあるのだろうと思った。だから俺も自分の事を話すことにして自分がこの世界の人間ではないという事をはなすことにした。実際に話してみるとナナの顔がみるみる変わっていく、考え込んだり、ハッとしたり、ころころ変わるもんだと。そしてナナの中で考えがまとまったのか話をし始めた。

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