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異世界ほのぼのバイク旅  作者: パンツ吐いた
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第15話 ナナミの町

いつも読んでいただきましてありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。

キャンプを堪能した俺たちは魚釣りをしたが俺には少し疑問があった。

それはこの世界の魚の捕獲方法だ。釣りを知らなかったミアもエミリアも楽しみながら釣りをしていたが、どんな方法でこの世界は成り立っているのか少し興味がある。それはさておき、あと数キロも走ればナナミの町だ、どんな街か早く見てみたいな。


「なぁ二人とも?ちょっと聞きたいんだけど?」


「なんでしょうか?」


「なになに?」


俺はさっきの頭に浮かんだ考えをバイクを運転しながらインカムで二人に質問した。


「あのさ、この世界の魚の取り方ってどんな感じなんだ?釣りのことは知らなかったしな。」


「ん~、この世界では網を使ってお魚を捕るの。魔漁法って言う方法を使うの。」


「魔漁法?網で取るか・・・イメージ的には投網だったり刺し網だったり底引き網だったりってことか?」


「そのやり方はわからないけど、魔力で網を作って魚を囲む方法なの。網の大きさはその人の魔力によって違うからとれる量もまちまちなの。」


「そっか、じゃあ逆に釣りのやり方をみんなに教えたらもっと効率よく魚がとれるかもしれないな。」


「そうだね!あの釣りってやつほんとにおもしろかったし!あんなに釣れるのもワクワクしたよ!」


「もうエミリアったら、私だってその事をケンゴさんに言いたかったのに!」


二人はぎゃぁぎゃぁ言い始めた。釣りがよほど面白かったのだろうという事にしておこう、魔力で網を作って魚を囲む・・・投網のようなもんなのだろうが個人差が出すぎるよな。いろん漁法も教えて上げれたらいろんな町でもっと魚がたべれるけど・・・問えり会えずそれは後回しだな、ナナミの町もあと少しで到着だしな。


「お?次の町が見えてきたな。ナナミって町らしいけどふたりともしってる?」


「ナナミは焼き物が有名な街よ、ウチのお店でも何個か使ってたのがあるからケンゴさんも使い慣れてるものがあるかもしれないね。」


「そうなんだ、じゃあ三人ように何か買ってもいいな。」


「私コップがい!コーヒー飲むやつをみんなでお揃いにしたいな!」


「ミアもそれでいいか?まぁほかにいいのがあればもちろん買うけど。」


「大丈夫ですよ、私も三人のお揃いが欲しいです。」


こうしてナナミの町で買うものも決まってあとは町に着くだけだ、俺は少しスロットルを開いてスピードを上げる。二人ともスピードが出ると更に喜ぶ、見ていてとっても楽しい。

そうして俺たちはナナミの町の少し前まで来るとバイクを降りてストレージにしまう。この町は交易や旅行客が少ないのか町の入り口に人がいなくて助かる、すれ違う人もいなかったしな。


「この町は人の行き来が少ないんだな。」


「そうなんです、この町に来る人は商人とかしかいませんから。」


「あ~焼き物の町だからか。」


「そうなんです、ここで購入した商品をいろんな町に持っていってそこで売るんですよ。だから私も使えてたんです。」


「そっかぁ。じゃあこの町は買うものかって一泊したらすぐの町に行こうか。」


「ねぇケンゴ?この先の町はここから500キロくらいあるけど一日でつくの?」


「え?そうなの?ならまたキャンプするか?」


「そうですね!この町でいろんな食材買ってキャンプにしましょ!今度もおいしいご飯作っちゃいますよ!」


「いいね!ミア!私も今度は手伝うよ!」


「え・・・あ、うん。エミリアにも手伝ってもらおうかなぁ?」


ミアが俺の方をちらちら見て助けを求めているように感じる。エミリアの手料理はそんなにヤバいのか?後でミアに確認しないとな。


町の入り口に着く前に外壁を見ると何というか・・・最初のあの町と全然違うな。そう言えばエミリアの故郷なのに俺はあの町の名前を聞き忘れたな・・・あとでこっそりミアに聞いておくかな。

そうそう、外観だけどあえの町はしっかりした石作だったけどそれに比べるとこの町は・・・ひんそだな。

何というか壁じゃなくって木で作った柵ていどだし、いえも木造建築ばかりだな。風情はあるがこれでいいのかこの町は?


「あはは・・・ケンゴさん顔が引きつってますけど大丈夫ですか?」


「んあ?いやまさかこの町も前の町みたいなものだと思っていたからね。」


「なに言ってんのケンゴ?そこまで大きくない街は大体こんな感じだよ?」


「そうなのか?とりあえず宿探しだな。」


三人で宿の看板を探しながら町を散策すると町の一番中心に宿屋の看板があった。ホテルというよりかは民宿に近い作りでとてもいい雰囲気を醸し出している。うん、高級旅館って感じだな。


「二人ともここでいいか?」


「ここでいいというか、この町にはこの宿しかないですよ?」


「そうそう、この町の唯一の宿だよ?って言ってもケンゴは知らないか。」


「そうだったのか・・・この世界のガイドブックとかあったらいいのになぁ・・・」


「ガイドブックって何ですか?」


「ガイドブックっていうのは、その町の特産品やこの町にはこんなとこが有名だ見たいな感じで紹介してくれる本のことなんだ。」


「へ~なんか面白そう!見てみたい!」


「それは確かに面白そうですね・・・あ!そっか!ケンゴさん!それ私たちで作りましょ!?すっごく売れると思うんです!」


「ミアは作ってみたいの?俺は文章力とかないからなぁ・・・」


「そういう作業は私がします!なのでケンゴさんが見て面白そうだったり、興味があるものをおしえてください。私たちも探すけど、ケンゴさんのほうがこの町、ううん、この世界を見る目は面白いと思うから!」


ミアが興奮して俺に近づき、胸の前で両手でグッと握りこぶしを作る、かわいい・・・じゃなくって相当やる気のようだ。まぁ構わないけど。


「わかったよミア、じゃぁこれ渡しておくね。」


俺はとりあえずメモ帳を何冊か渡した。


「これ・・・使っていいんですか?」


「かまわないよ、頑張って作ろうなガイドブック。」


「ちょっと!私もそれやりたい!」


「エミリアは他のことにしてよ!私が最初にやりたいと思ったんだからね。」


「むむむ・・・いいもん!」


エミリアがへそを曲げた、って言ってもいつものやり取りだから特に問題ないな。

まぁエミリアが何かしたいって言った時は少し協力してやるか。

宿がここにしかないってことだから今日はここに泊まることにした。


「すみません、一泊させていただきたいんですけど。」


宿の入り口にあるガラス張りの扉を開けて中にいた女性に声をかけた。


「いらっさいませ、本日一泊でよろしいどすか?」


ん?どすか?京都弁?え?どういいうこと?


「さっそくお部屋にご案内おいやしたしますさかい、ウチんおこぼ箱に靴をお入れおくれやす。お部屋は一部屋でかましませんか?」


「え?あ?はい。」


いきなりの方言が出てきたことに俺はびっくりする。ミアとエミリアを見ると二人は何を言ってるのかわかっていないようだ。俺に関しては日本でいろんなところを仕事やら一人旅やらで回っていたから少しわかる。ただここまで行くと分からないこともある。おこぼ?なにそれ?ほんとにわからなくてごめんなさい。という顔を女性に見せていたんだと思う。


「あぁ、ごめんなさい。てっきりカホ村から来たのかと思いまして。あちらのしゃべり方でお話してしまいました。」


「あ、いえ。俺の知っている言葉に似ていたのでそれでびっくりしただけです。」


「私はなのもわからなかったわ…飲食店経営をしていたのにまだまだだわ・・・。」


「私は全然わからないから気にしなくて大丈夫だよミア。」


エミリアはミアにマウント採りたかったのか知らないけど自分があほだという事をサラッと口に出して笑顔を作っていた。うん・・・女の子のアホは可愛いと思ったのは俺だけだろうか?


「カホ村はちょっと特殊ですので、ごめんなさいね。改めまして、ナナミの町の宿『焔庵(ほむらあん)』へようこそおいでくださいました、ごゆっくりおくつろぎください。私はこの焔庵の女将でマナと申します。」


旅館の名前は日本ぽいのに女将さんはマナさんか、面白いな。俺たちはカホ村も興味があるがとりあえず部屋に案内してもらった。宿の中に在るいろんな場所を案内してもらい、最初に向かったのは・・・


「見てミア!おっきいお風呂だよ!」


「ほんとだ!すごいねエミリア!」


壁一枚隔てて向こう側からミアとエミリアのはしゃぐ声が聞こえる。


「ケンゴいるー?すごいねこのお風呂!およげるよ~!」


「ちょっとエミリア!」


向こうは楽しそうだ。うん?覗き?しないよ?男のロマン?知ってる。俺は今このお風呂を堪能しているんだ、覗きなんて・・・しない!したくないわけじゃないけど!しない!ラッキースケベとか期待してないし!


「きゃ!ちょっとエミリアったら!どこ触ってるの!?」


「いいじゃん!ミアのこれに少しあやかりたいんだもん!」


「ちょ!やめてよぉ!ケンゴさんがいるんだよ!」


「ケンゴだって大きいほうがいいに決まってるもん!私にも少し分けてよ!」


・・・俺は鼻血をだしながら体を洗ったのは言うまでもないと思う。

夕飯はナナミの近くでとれた山菜などがふんだんに使われた料理で味付けも抜群だった。中でもクシタケと呼ばれるキノコはマツタケにそっくりだがマツタケのようになかなか取れないものではなく普段からそこらへんでとれるものらしい。何本か持って行って今度土瓶蒸しでもキャンプで作ろうと思った。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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