第12話 マックリー王国
きのうUPするつもりが間に合いませんでした。
申し訳ありませんでした。
宴会が終わり、朝目を覚ますと俺たち三人はエミリアの部屋のベットで寝ていた。
「う・・ぅん・・あ、おはようございます。ケンゴさん。」
「おはようケンゴ!」
「ぁあ、おはよ・・・?!」
俺は目を疑った、ベットの上で俺の左右にエミリアとミアがいた・・・生まれたての姿で。
あれ?俺?何も着てないし…あったまいてぇ!二日酔いか。
「昨日はよく眠れたみたいですね、あっちの方もすごかったです。」ポッ
「そうだよケンゴ、私なんてたてなくなるくらいだったんだから・・・」ポッ
やめろ、やめてくれ、徐々にだが思い出してきた・・・自分が何をしてどうしたか・・・恥ずかしくなる。
そんなことを思い返していると扉からノックの音が聞こえてくる。
コンコンコン
「お嬢様方、朝食のご用意ができましたので食堂までお越しください。」
「はーい、着替え終わりましたら行きますね。」
代表でエミリアが返事をする。俺たちは三人で顔を見合わせて笑顔を作ると軽く唇を触れ合わせた。
着替えをして食堂に向かうとすでにニーアとリア様が席についていた。昨日は緊張したり酒を飲んでいたりで食堂をまじまじと見ることはなかったがこんな風になっていたとは・・・
天井には豪華すぎるほどのシャンデリアがあり、ロングテーブルは6メートルくらいありそうだな。真っ白なテーブルクロスがかかってる、細かな刺繍があってこれは高価だぞ・・・少し物色しているとニーアが俺を見ている。
「おはよう、よく眠れたかね?」
「はい、おかげさまでよく眠らさせていただきました。」
「それはよかった。食事を用意してあるから三人とも座りなさい。」
リア様も挨拶をして、二人が座っている前にテーブルをはさんでミア、俺、エミリアの順番に座る。
「さて、今後のことについて話しておきたいのだがね。」
「今後のことですか?」
「そうだ、ケンゴとエミリアの結婚式についてだ。当然のことだろう?」
「そうね、エミリアもお嫁さんになるんだから結婚式は盛大に上げたいわ。私の時もニーアが盛大に上げてくれたことだし。」
リア様はにニーアの顔を見て上目使いをする。ニーアは少し照れ臭かったのか頬をポリポリとかきながら『うむぅ』と一言だけつぶやいた。
「あの、そのことについてなんですが、昨日三人で酔っ払う前に話をしたんです。ミアもエミリアも俺には大事なもったいない位のお嫁さんなので、式を挙げるなら一緒に挙げたねって。」
「そうなの、パパ、ママ。」
ミアはうつむいて俺の手を握っている・・・不安なのかな?
「そういう事であればお前たちの意見を尊重しよう。それで何時頃を考えているんだ?」
話をしている中、朝食が次々と運ばれてくる。サラダは変哲もないサラダ、スープはコーンスープに似た色だけどクールという植物の種をつぶして味付けをしてこしたものらしい。どちらもものすごくおいしい。メインはパンだ、食パンによく似ているが…色が…青いんだよ。なんでこんな色してんだよ…。とりあえず俺はニーアに今後の予定の話をする。
「まずはここから遥か東にあるマックリー王国を目指して旅に出ようと思います。」
「マックリー王国だと?!あんな遠いところになにしに?!」
「マックリー王国はミアの生まれ故郷なんです。」
「あら?そうだったのね・・・ミアさん?」
「はい、リア様。私はマックリー王国の出身なんです。だまっていてすみません。」
「いいのよ、私もマックリー王国の出身なんだもの同郷ね。」
リア様はミアを見てにっこり笑う。
「しかし、マックリー王国ともなると一年や二年では帰ってこれないだろう?」
「えぇ、でもミアのご両親にもちゃんとご挨拶と許しをもらわなければいけませんし。俺は二人ともが同時に同じように幸せになってもらいたいので。それに旅に出るならうってつけの距離ですので。」
「そうか、そうだな。ミアよ。」
「は、はい公爵様。」
「これこれ、そう硬くならないでくれ。」
「え、でも・・・」
「ミアももう私たちの家族なんだ、普通に接してくれて構わないさ。」
「そうね、ミアちゃんも私たちの娘なんだものね。」
「よしわかった、エミリアもミアもケンゴも気お付けて行ってこい、必ず帰るんだぞ。」
「「「はい!」」」
こうして俺たちの旅が始まることになった。俺は移動手段を考えていた、二人であればバイクで移動できる三人で移動するにはバイクじゃきついこうなったら車みたいなものを…作れるわけないじゃないか。という事でニーアに断って俺は庭の一部を使いガレージを展開した。
「うーん・・・移動手段かー、どうするかなぁ?」
ガレージの中で椅子に座りバイク制作スペースの前で頭を抱えていた。
トライクでもしてみるか?でもなぁ三人乗りにするには・・・うーむ。バギーは作れそうだが四輪じゃん?それなら車作らせろよ。
「どうしたんですかケンゴ君?何かお悩み事かしら?」
俺に声をかけてきたのはミアではなくエミリアでもなくリア様だった。
「すごいのね~こんなとこ見るの初めて、まるでこの空間だけ異世界ね。うふふ。」
「リア様、来ていらしたのですね。ここは俺のいた世界がベースになってます。というかそれよりも高度なものもなぜかあるんですけどね。」
「へー、面白いのね。少し隣いいかしら?」
「えぇ、勿論です。」
俺は椅子を一脚奥から持ってくると、ついでにティーカップとコーヒー豆を用意した。この世界にはないものだが猫が気を利かせてくれたみたいだ。
コーヒーをリア様にお出しするとコーヒーの香りをリア様は楽しんでいた。
「すごくいい香りですね、このコーヒーというのは。ケンゴさんの世界ではこういったものがあるのですね。」
「はい、一派的に庶民から皇族の方々まで広く飲まれる飲み物です。僕も毎日飲んでいました。」
「そうだったのね・・・あのねケンゴ君。この世界に来たばかりのあなたにいろんなことを巻き込んでしまってごめんなさい。」
「え?それはどういうことですか?」
「グレンのことやミアちゃんの事、それからエミリアのこともよ。」
「リアさんが謝ることではないですよ。成り行きもありますし、ミアとエミリアのことは自分で決めたことです。」
「それでもよ、貴方のあの涙を見て思ったの。この世界に来たばかりのあなたは不安だったんのね。それにやっと様をとってくれたわね。」
「リア様・・・リアさん・・・ありがとうございます、俺、この世界に来たばかりで不安な事ばかりで、あ、でも楽しいこともたくさんあって…それで…」
「いいの、私はあなたのこと信じているからね、いつでも頼ってちょうだい。もう家族なんだから。」
俺はまた目頭が熱くなった、この人は俺のことをちゃんと見てくれていたんだ…
「はい!リアさん!」
「そ・れ・と、エミリアの事お願いね。あの子おてんばだからケンゴ君にいっぱい迷惑かけちゃうかもしれないわ。うふふ。」
「あ、あはは、善処します。」
俺たちは笑いあいながらいろんなことを話した、いまだにニーアはエミリアをとられたとぐずったりしているらしい。
「それで、どうしたの?何か悩んでいたようだけど。」
「それが、このバイクなんですけど二人までは乗れるんですが三人となるとどうしたものかと思いまして。」
「あらそんなこと?このバイクで荷馬車を引いたらいいんじゃないかしら?」
「いや、それだとバイクが…そうか!それです!リアさん!ありがとうございます!」
「解決したみたいでよかったわ。それでどんな風にするの?」
「よかったら今から作りますんで見ていかれます?俺も作るのは初めてなのでリアさんが面白いかどうか話わかりませんが。」
「おもしろいにきまってるじゃない、この世界にはないものが目の前で作られるんでしょ?楽しみよ。」
俺はバイク制作スペースに付属されたモニターをちまちまいじる。リアさんはそれを不思議そうにほー、へー、すごいわねーなどといいながら楽しんでいた、そしてあるものが出来上がった。
「これがそうなのね?私にはどうやって使うか全然わからないわ。」
「これからもう少し手を入れて使えるようにするんですよ。出来上がったら乗ってみますか?」
「いいのかしら?」
「これのヒントはリアさんがくれたんですから全然問題ないですよ。」
そうして俺は出来上がったものと今あるモンスター400をつなげてガレージの外に持ち出した。
リアさんに乗り方を教えて、ゆっくりと走り出した。
「すごいわね!こんなに早く走れるのねバイクって。あ、でもグレンの持ちかけたレースの時はこれよりも早く走ったんでしょ?」
「えぇ、これの3倍以上で走ってましたね。苦しくないですか?」
「このヘルメットというもののお陰で快適よ、それに風が気持ちよくって癖になりそう!」
ヘルメットに着けたインカムで快適に会話もできる、こうして俺とリアさんの短距離ドライブはインカムのお陰で楽しい時間となった。そしてガレージに戻った俺は砂埃で茶色くなったバイクを洗車してしまった。リナさんも洗車を手伝うという事で一度屋敷に戻り濡れてもいい恰好で戻ってきたがあまりにも色っぽくて見とれてしまったのは内緒にしておくことにした。
「旅が終わったらまた乗せてくださいね。あ、今度は私も運転してみたいわ。」
「乗せるのは大丈夫ですが、運転はどうでしょうか・・・。」
「あなたたちが帰ってくるまでグランドホースで練習するから大丈夫よ!早く帰ってくるのよ!こんな楽しいこと生まれて初めて!エミリアが興奮するのがよくわかったわ!」
グランドホースで練習するって・・・エミリアがお転婆なのはリアさん譲りなんだろうなとしみじみと思ったのは違いない。
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