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イベントが発生する20day

「しかしどうするんだ、この情報」


 井上達がもたらした情報に頭を抱える、これではまるで50日間生存するということが勝利条件ではなく聞こえる。というよりも勝利条件ではないのだろう。その事を討論するために各部署の重要人物を集めて聞かせた。

 まずは軍の代表が口を開き、それに冒険者ギルドが返すところから会議が始まる。


「こうなると我々は50日以内にこの町を脱出して、傭兵団を切り抜ける必要があると」

「待てその前に脱出経路を見つけなければ」

「既存のだと警備されてるだろうから新規の脱出経路を探すかしないと、武器はどれだけあるんだ」

「無茶をすればまともな市街戦出来るくらいには、ただし補給の当てはない」

「つまり一発ポッキリ」

「だがどうやって探す、軍を動員するか」

「そこは探索者、ギルドでやった方が」

「だがそれでは報告せずに帰ってくる可能性が高いぞ」

「信用のおけるものだけにするさ」

「と言うと」

「斎藤にウィスキー、」

「待て待て待て待て、彼らに任せすぎだ、彼らが死んだら終わるぞここ」

「なら外注するか」

「となると使えるのは」


 沈黙する。


「バーサーカーだけか」

「頼めないな」

「なら作戦を変えよう最大で起こり得る核攻撃を耐える手段は」

「シェルターを作る資材があればな」

「無理か」


 様々なアイディアが出て消えていく。


「待てもうひとつ手段がある、こいつは噂話レベルなんだが、この町のどこかに首謀者がいるらしい」

「ならそいつの確保を」


 ひとつ方針が決まったところで、20日目となり、電気が消える。予想はしていたので落ち着きを払っているが予想日数の最短日時だ。それほど発電所の守備隊は全滅するのが早かったのだろう。ならば援軍を出せばいいのかもしれないが、この問題は我々だけで解決するわけにはいかず、また生存者がまとまるまたとないイベントにもできるのだ。


「脱出手段は25日から考えよう、それまでに生存者をひとまとめとする」

「技術班より早朝までお待ちくださいソーラーパネルによる発電、ならびに装置の最終チェックがまだです」

「朝7時より作戦を開始する、各員はそれに向け用意にかかれ」


 丸投げというわけではないが、ひとまず先に終わらさなければならないことを終わらすとしよう。








 朝は悲鳴をあげるところから始まる。冷蔵庫、冷凍庫が止まっていた。壊滅したものはないがそれ以外の電気を使う調理器具は死ぬ、ついでにIHなコンロも死んだ。


「…………………」

「どうしようかあなた」


 頭を抱える、ついでに止まることを考えていない自分を攻めたくなる。攻めたところで始まらないが。というより電気が消えるなんて思わなかったし、思ったところでここまでひどくなるなんて。


「気づいてたけど、見逃してた」


 だがまあ悩んでいても仕方ないし、行動しなければならないだろう。そんなことを考えているとラジオが砂嵐がわりに音声を伝え始める。というよりラジオなんていつ。


「ソラと音楽聞こうかなて」


 とのことらしい。そんなことはどうでもいいが流れている音声は石井の声だ。


(生き残っているすべての者へ

 この放送はほぼ全周波数で流している、ゾンビに追われているものには悪いが聞いてくれ。

 我々が今回の事件に巻き込まれてもう20日たった、我々は様々なものを失ってきたがまだ生きている、そして今日我々が生きるためにすがってきたのであろう電気が止まった。

 ここには電話ひとつで修理してくれる人等はいない、なので我々は我々の手でもって修理を、再度手に入れなければならない、そのために私、石井は、これから4日後の24日目に発電所制圧作戦を決行する、みんな力を貸してくれないか)


 それは決意表明だった、そして今の自分達にも必要なことだった、なのでそれに備えなければならないだろう。

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