売る、そして買う19day
菜々美達がゾンビを処理終えた後は何事もなく目的地までたどり着いた。ただし、3人組はともかくとして2人組はもはや囮にしかなりえそうになかった。
「よし初依頼終了だ、そのなんだ飯でも食って元気出せ」
5人とはそこで別れる、5人はチェックを受け、俺たちはノーチェックで石井のもとへと連れてかれる。その間に商品を預けておける受付へと渡しておく。
「来てくれたか」
「でなんのよう」
「重要な話した、そのなんだ3人には席を外して欲しい」
石井のもとへ来たら、即菜々美達に外に出るように言われてしまう。
「話による」
「…………わかった、だが他言無用だ、ここで聞いたことは誰にも話さないでくれ」
そこまで言われると気になる。だから話を聞こうとする。
「ならいい、技術部入ってくれ」
男が入ってくる。
「彼らに依頼するのか」
「ああ殺しまでやれる使えるのはこいつらだけだ」
「戦闘能力は信用してるがよ」
「まあいいから必要なもんを話せ」
男は話始める。
「まずはここ最近の情勢だが4人組の殺戮者達がいる、こいつらからチェーンソーを回収」
「してきたから次」
あれは有名なやつらだったらしい、生きてるかは知らないが。
「なっ、ならば2人組の軍人、黒いのでこっちのやつが何人か襲われた、こいつらは無線機を」
「持ってきた、で仕事ってなに」
あれも有名なやつらだったらしい、こいつらはどうしてあれを対処できないのだろうか、できずに生き残れるのだろうか不安になる。
「………………………言い値で買い取ろう」
「荷物はしたにある」
「重かったから配達手数料も取ろうよあなた」
「だな」
「パパ、ママ、あれは売らないの」
「あっそうだったな、なあ変な音声データ買わないか」
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音声データ込みですごく高く売れた、乾パン50個という補給と別に武器をいくばくか、更にそれとは別で食堂のAランチ食券らしい。また手に入れば高値で買い取ってくれるともいってくれたので、狩りは続けようと思う。
そんなわけでAランチを食べているのだが。
「唐揚げ」
「あなたっ唐揚げ、唐揚げよ」
「唐揚げ大好き」
「ソラこの唐揚げ美味しい」
「うん」
唐揚げ、しかも揚げたてが出てくる。冷凍食品ではなく揚げたてなので、さくさくジューシーだ。
絶品の唐揚げや三ツ星の唐揚げなんて食べたことはないが、紗枝の唐揚げに匹敵するうまさだ。
「ご飯が一杯だけなのが悔やまれる」
「あなたっ、ごめんご飯持ってこなかった」
「パパこのお味噌汁も美味しいよ」
理由はわかる、このところ食べているのは乾パンや缶詰ばかり。そんな半ば死にかけた舌でこんなものを食べてしまえばどんな料理であれうまい。
手間がかかるのはわかる、肉の管理や油の大量消費、その他もろもろを考えたら、うまいっ。
だからそこからは無言で食べきった。




