問題を処理する13day
缶詰20、乾パン5、米の消失、そしてレトルトカレーの消失。それが目の前にいるやつらがやってくれたことだ。
「あなた殺そうよ」
「待ってくれよ」
紗枝は怒り狂っている、当たり前だ食料を食われたことはもちろんのこと、レトルトカレーはこんな状態になったあとで嬉しいことがあったときに食べようととっておいたものらしい。それは怒っても当然だ。
「俺たちだって必死に逃げてきて」
「それがどうした」
さらに言えば、色々と日用品も減っており、ギリギリまで残っていた歯みがき粉やらシャンプーもなくなっていた。リンスは買い置きがあったのだがそれもない。ただ香水や化粧品の類いは紗枝が使っていないのでどうでもいいし、試供品が少しばかり使われたくらいだ。武器弾薬に関しては予備なんて贅沢なものはないからそちらは減っていない。
「あの彼らはここまで」
唯一混じっていた大人、高校の先生らしい、ついでに言えばこいつら全員高校生で刀持ちの女が3年、男が2年、女が1年とのことだ、が口を開く。
「苦労したってか」
「ええですから」
「そっ、ならあなたたちが勝手に食べた分の食料を得るのに苦労した」
「それは」
先生は口がつまる、悪いとわかりきっているのだろう。
「いいでしょ勝手に食べたって、あなたたちがいないのが悪いんじゃない」
刀持ちではない方の女、めんどくさいから女でいいか、が怒っていってくる。
「ならこいつら殺そうよ、パパ」
「そうだな」
「ひっ」
菜々美が銃を向けると、女が怯え、男がかばう。
「そんな子供にまで銃持たせて、なに考えてるんだよあんた」
「けど弾がもったいないから止めておこうか」
「はーい」
菜々美は渋々銃をしまう。
「でどうして銃を持たせてるかって、自分の身を守らせるためだろ」
「そんなものあんたが」
「あなたやっぱりこいつ殺そう、殴り殺せば弾無駄にしなくてすむよ」
だがその言葉に刀持ちの女、これからは刀持ちとしておく、が口を開く。
「後輩たちを殺すなら相手になろう」
「ちっ」
こいつの身のこなしからして勝てないだろう、それがわかってしまうので、紗枝は舌打ちをして黙る。そして先生が口を開く。
「どうすれば許してくれますか」
殺してしまうのが1番手っ取り早い、のだが刀持ちがいるためにその却下せざるをえない。だからこの先生の意見に従わないといけない。多分この集団は刀持ちが武力、先生が外交を担当しているのだろう。ならばそのどちらかを懐柔すればいいのだが、どちらも使命感で一杯になっているので無理そうだ。と言うかそんな能力はない。なので落としどころを決めておく。
「なら要求はひとつ」
めんどくさいがこれしかない。
「食料を返せ」
それだけだ。




