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救助を計画する2day

「あなた」

「紗枝おはよう」


 思い出した、悲鳴はまだ聞こえる、まだ走って逃げるや戦うと言う愚策を犯しているのがいるのだろう。囮はまだいる。こんなときには引きこもりをしているのが大事なのだが。


「なあ紗枝」

「なにあなた」


 起きたての紗枝に聞く。彼女は病院で着ているナース服だ。ついでに言うと所々赤いのだがあまり気にしない。


「ってそのまま布団に」

「ちゃんとパジャマに着替えたよ、全くもう手を出してくれてもいいの」

「いやそれはその、それは置いとくとして菜々美はこの町に来てると思うか」


 そう今から来ると言った菜々美、もしかするとその前に止められているかもしれないがこの町の中にいるなら危ない。


「あの子なら」

「数日かは持つかもしれないけど」

「それもそうね」


 菜々美も似たような経験があるから分かりやすい所、例えば駅などにいるだろう。まあ外に出るのは危ないだろうが、いきなり目の前にゾンビが現れても、タイプにもよるがどうにかできる。簡単だ、呼吸もほぼ止め、鼓動の動きも押さえ、一切音を立てずに通りすぎるのを待つこれしかない。これをすればやり過ごせるチャンスはある。だが嗅覚があったり、鼓動すら聞こえる位置までこられたらそれだけで終了だし、ゾンビに囲まれていたらそれもそれで一巻の終わりだ。


「けどあなたもし囮がいたら」

「囮になってるなら助けやすいけど、最悪なのが囮が団体を作っているときだよね」

「そうね、けどそれなら引き渡してもらえば」

「この場所の存在をできる限りばらしたくない」


 そう少しでも安全なところがあればいきたくなるのが囮だ。移動中は囮ですむがついてこられたときは害悪になる。それだけ囮は怖い。


「けどいくしかないよな」

「私もいくわ」

「2人で行こうか」

「うんあなた早く行かないと」

「なら装備か」


 助けに行くと決めて突撃はできない、装備を整えゾンビや敵に備える。敵は色々だがまあ揃えられるだけの武器やら工具だ。


「えっと包丁に銃に」

「あなたメスもあるよ」

「使えそうだね」


 そうして部屋の中にあるウエストポーチへと入れていく。部屋の中で使えるもの食い物。


「あっ後行くなら食べ物とか植物の種とか使えそうなもの拾ってこようか」

「なら登山用のリュックがあるよ」


 そうして装備を固める。僕が青いジーパンにトレーナーを着て、持ち物としては包丁に拳銃それに登山用の大型リュックを背負っている。紗枝はナース服にメス、それに。


「それはそうとショットガンなんてどこで拾ったの」

「病院に人数分あったから貰ってきた」


 ショットガンを背負っている。それに2人とも缶詰を数個とペットボトルに水。更には携帯とラジオを持ち、菜々美がいるであろう駅に向かって出発した。

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