価値の違いが浮かび上がる11d ay
ごみを片付け、食事をとり、今日は何をしようかと考える。
がなにも思い付かない、物資は揃っているし紗枝たちは無事だし、拠点もある。もう何もかもが揃っているのだ。なので菜々美と家庭菜園の水をかけたり、紗枝と駄弁ったりするのだが、午前中で飽きてしまっていた。
「私と話すの嫌になったの」
「いやそんな事はないよ、けど昨日まで体を動かしてたからかな、動きたいんだよね」
だからストレッチをする。
「ならレミを止めて」
「ソラ何を言うの、ねぇ」
「レミを止めてよ」
「それはめんどくさい」
「止めてよ」
「近寄らないでよ」
レミは弾の入ってない拳銃を向けるのだが、そもそも弾は入ってないのだ怖くない。だから簡単に取り上げる。
「返しなさいよ」
「はあ、好きな人を守りたいんだよな」
「当たり前じゃない、だからそれをソラを守るために必要な銃を返しなさいよ、返せ、返してよ」
叩いてくるが痛くない。
「守りたいんなら、守る手段を覚えろよ」
「それがあれば」
「紗枝」
「はい、あなたいつも優しいわね」
「当たり前だろ」
紗枝から受け取ったショットガンを構え、レミの頭に押し付ける。
「ひっ」
「レミ」
「守るんだろう、怯えてんなよ」
レミは怯える、だがそれではダメだ。怯えてはいけない、躊躇ってはいけない、常に戦う、いや守る手段を考えておかなければならない。
「おび、えない」
「そうだ怯えるな、躊躇うな、守る手段を考え続けろ、守るためにはすべてを利用しろ」
「りよう」
そのためにもっとも単純な手段として敵を殺す、それが一番らくだ。そのためならなんでもする。必要なら四肢を失っても構わない。まあ失う予定はないが。
「そのために色々学べ、ひとつの手段しかとれないより、とれたやつの方が強い」
「学ぶ」
「レミ落ち着いたの」
「ソラ、私、間違ったことしたのかな」
「それは」
ソラはまだおかしくなってないのだろう、俺だって紗枝を守るために必要なら、レミよりもひどく殺し続ける予定はある、だからおかしいとは思わない。それは紗枝も。菜々美もだ。
そこら辺が違うからソラは言い切れない。答えをいってやるのは簡単だ、だがそれでは意味がない。彼女ら二人で答えを出す必要があるのだろう。そしてそれを助ける気もない、お人好しではないからだ。だからそれを放置して晩飯を作るとしよう。




