嵐が巻き起こっているなかの 10day
ヘリによる機銃掃射、それと同時に動けるのが反撃に転じる。瞬く間に消し飛ぶゾンビ、そして気づいたらゾンビは消えていた。喜ぶ囮、耳を塞ぐ自分等、そして偶々目に入った今だに銃を持ち震える双子、そしてヘリが駐車場に舞い降りる。
「皆さんもう安心ですよ」
囮たちが駆け出す、戦わなかった分元気なのだろう。だから囮は回りも気にせず、自分が乗りたい、子供がいるのだから自分が、自分が、俺が、私が。うるさかった。つい殺したくなる。
「落ち着いてください、落ち着いてください、おい」
「わかりましたよ」
ヘリから様々な物資が下ろされるのだが、そんなものには目もくれず、我先にと空いたスペースに乗り込もうとしている。
「落ち着いて、負傷者、女性、子供が優先です」
「ふざけるな」
「そうだね、こんなところに俺たちを残すのかよ」
そう叫ぶのは、そのどれもに当てはまらない男たちだ。そしてそれを脇目にしながら生き残った人は物資を確保していく。缶詰に水に、酒様々だ。集めるのは缶詰やらの保存食を積めていき、おまけで水も積めていく。酒などは3人組が集め、負傷者はヘリへと乗っていく。
そんななか不満がたまるものたちがいる。騒いでる囮どもだ。何でダメなんだやら、金がほしいのかやら、のせないとてめぇらぼっこぼこにしてやるよやらだ。菜々美の教育によくないのはわかるが、今は食料確保だ。
そんななかめんどくさい出来事が起こる。
「おらっ」
「きゃ」
「ソラっ」
双子の片割れが銃をとられたのだ、その上に盾にされ頭に銃を突きつけられる。
「レミっ、助けて」
「ソラを」
「俺をのせないとこいつの頭が吹っ飛ぶぞ」
「待て、落ち着け」
「ひゃははははは、落ち着いてられるかよ、俺は生きたいんだよ、のせるのかのせないのか、どっちなんだ」
「ソラっ、ソラっ」
「レミ」
「うっせぇんだよ、このクソガキが」
双子の片割れが頭を中で叩かれる、血が流れる。
「お前」
「こいつがうっせぇのとてめぇらがわりぃんだろうがよ」
それを横目にしながら物資を集める、正直どうでもいいから帰りたい。
「さっさと俺をのせ」
男が言えたのはそこまでだった。
「レミ」
「あは、あはははははははは」
頭から血を流し。
「あはははははははははははははははははははははははははは」
狂ったように笑い。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
倒れながらも拳銃を構え。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
その拳銃には発射された痕跡があり。
「あはははははははははははははははははははははははははは、あの人がいってくれた通りでした、ソラのためなら、めんどくさいなら、殺せばいいんです、殺せば、ころせば、ころせば、ころせ、ころせ、ころせ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ」
男は頭をぶち抜かれ。
「コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、コロセ、ソラに触れるのをコロセ」
「おい」
近寄ろうとしたヘリから出てきた男も。
「やめないか」
正義感ぶって止めようとした囮も。
「やめてくれ、やめてくれないか」
お金で乗ろうとした太ったおっさんも。見境なく。近付くものは撃っていく。
「菜々美」
「はい、パパ」
「ありがと、ほいっと、よっし集めるぞ」
「おい止めなくていいのかよ」
「えっ何を止めるのさ、紗枝わかる」
「さぁ知らないわよ」
「しかもさっきなんでマガジンを」
「弾が切れそうだったから」
囮の声よりも彼女、確かレミとか呼ばれていたかの声を聞いていた方がいい、それだけの理由だ。
「レミっ、レミっ」
「大丈夫、ソラは私が」
「くそっあんな子供に」
「3人で飛びかかれば」
「なああんたも」
3人組が飛び出そうとするが、まあともに戦ったのだ止めてやるべきだろう。
「紗枝無力化」
「まあ、あの子ならあなたをとられそうにないからいいわよ」
「ははっ、手厳しい」
そして紗枝が撃った。




