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情報をもらう7day

 銃をむけられた場合やることは1つだ、銃をこちらも向ける。互いが銃を向け合えば、理性的であるなら戦闘は止まる。まあ本当なら撃ち殺す予定だったのだが、目の前の男は白衣を着て、更には病院にいるので紗枝の知り合いかもしれないと思うと撃ち殺せなかっただけなのだが。


「ひっ」


 男は自分が銃を向けられるとは思っていなかったのか小さく悲鳴をあげる。


「紗枝あれ誰」

「さぁ、ってあなた私があなたと菜々美以外の人を覚えていると思う」

「そう言うなって、まあ俺も似たようなもんか」

「あなたは違うわよ、えっとなんだっけあの一緒にきた」

「斎藤」

「そうそれ、私覚えてないわよ」

「そんなわけないよ」


 紗枝が知らないなら、殺してしまっても構わないだろう。と言うわけで無慈悲に引き金を。


「井上、さん」


 男は紗枝の方を向いてそう呼び掛ける。


「えっと」

「知らないから」

「そんな訳が、ほらここの医者の」

「知らない」


 男が必死に紗枝に呼び掛ける。


「知り合いなら銃を下げてもいいんじゃないか」

「あっ、ああ」


 そうして男が銃を下ろすと、一応こちらも下ろす。


「それであんたは」

「そういうあなたは、井上さんの」

「夫だ」

「あなたが井上さんの、まあいいここは危険なので入ってください」

「その前に」


 落ち着いたところで、この部屋の中にあるものを聞いてみることにする。


「後ろ、ゾンビはなんだ」


 男の後ろに、ベッドに固定されたゾンビが1体。腕には点滴のようなものが刺さり、なにかが絶えず流し込まれている。


「あれは」

「始めに運び込まれた患者、だったはずだよあなた」

「いや実験体01だ、01なんだ」


 男はなにか自分に言い聞かせている。


「そっ、じゃあ潰すか」

「なんでだ」

「いや襲われたくないし」

「私の手元にはこれしかないんだぞ、私の邪魔を」

「あっそ、で」

「でっとわ」


 男はなにか言っているようだが、正直どうでもいい。そもそも治療できるからなんだと言うのだ、そして治療方法が判明したところで意味はあるのだろうか。それならば今を生きる方を優先した方がいい。だから潰す。問題を起こされる前に潰す。


「やめろ、やめてくれ」

「理由は」

「あなた私がやろうか」

「井上さん、あなたまでなんで」

「誰だか知らないけど、私には夫が言ったってことで十分なの」

「やめろ、こいつで治療方法がわからないとあれには」


 気になる言葉が出るので止まる。


「あれ」

「あれ、と遭遇してないのか」


 あれとはなんなんだろうか。


「あの化け物、巨大な爪を持つゾンビに」

「はあ」

「遭遇してないのかあなた達は」

「してたっけ」

「ううん、してないわよあなた」

「ならうんがいい、あれこそ本物の化け物だ」


 そうして男はそれについて話し出すのだが、要点だけまとめると右腕が異常に巨大化したゾンビであり、その腕は銃弾すら通さない。それはゾンビすらも襲う。


「それだけ」

「そっ、そうだ」

「はあ」


 それだけしかないが、紗枝がなにかに気づく。


「あなた足音がする」

「よし逃げるか」

「まっ、待て」


 めんどくさいから立ち去ろうと部屋を出たのだが。


「ヴヴヴヴ    」


 それがいた。


「あなたあれかな」

「かもね」


 それはこっちを向いていた。

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