化け物と遭遇する7day
たどり着いた4階はなにもなかった、いや違う正確に言うと。
「くそっGOLF隊だ」
何かの肉片が飛び散っていた。一部その損害を逃れている、白衣の死体やら兵士の死体があるのだが。
「白衣のやつらは頭を撃ち抜かれてるんだが」
「GOLF隊の死体には噛まれた跡、噛まれて逃げ延びて」
「手榴弾で自爆か」
狐たちが言うにはそういうことらしい、どうでもいいが。大事なことはここにはなにも残されていない。
「紗枝なにかアイディアは」
「後は私の病棟かな」
「ならそこに」
いこうと言おうとしたのだが、狐が止める。
「すまない、先にいってくれ、少しやりたいことがある」
「はいはい、斎藤は」
「俺も残るぜ」
深く理由も聞く気はないので、紗枝と2人で紗枝の病棟を目指す。
◆◆◆◆◆◆
赤。
紗枝の勤めていた8階病棟は赤かった。通路中に死体やら血やらなにやらかにやらが飛び散り、赤くなっていないところはない。そんな中に呻き声が聞こえたりする。そんななかで受け取っていた無線が急になり響く。
「ちっなんなんだこい」
「うるさい、であなたこっち」
「ああ」
それを切り、紗枝に続いて中に入る。
「へぇ入院してた時とあんまり変わんないないんだ」
「そうだよね」
目的地はだいぶ近くにあり。
「これなら私が来る必要なかったかな」
「そうだね」
目的物が入ってるケースの鍵は空いていた、しかも中身は入っている。誰も持ち出さなかったのか、それとも誰も持ち出せなかったのか。それはわからないし、興味はない。
「で紗枝なにかここであったの」
「さぁ、ここにゾンビが運び込まれたところでショットガンもらって逃げ出したし」
「そっか」
「けどちょっと待って」
そうして紗枝がナースステーションをうろつき始める。そして。
「もしかしたら抑制帯が1人分なくなってるかも」
「抑制帯ってなに」
「えっと動き回る患者を押さえつけておく道具よ」
「へぇ」
詳しく聞くと、体をベッドに押さえつけ、手などにミトン等をすることで自傷行為を抑えたりする道具だ。
「それが1人分って」
「うーん、本当は人に言うと問題だけどあなたならいいよね。この病棟に抑制帯を使ってるのはいなかったから、もしかしたらゾンビを押さえつけてるのかも」
「ってことは」
「押さえつけようとして感染してこんな感じになったんじゃないかな」
「そっか」
「どうする」
「呻き声でゾンビ集められたらめんどくさいし仕留めておこうか」
そう決めて押さえつけられているであろうゾンビを探し始める。ついでにではあるが。
「弾も」
「あなた置いてあったとこ見たけど無かったよ」
「そっか」
弾も見つけたかったが、紗枝いわくないらしい。それならそうと諦める。
「後はゾンビだけど」
「これかな」
紗枝が計器眺めながらひとつを指差す。心電図のようだがすべてが0だ。
「他は電源落ちてたけどこれだけついてる」
「ならその」
「801」
「そこ行ってみようか」
801号室は一番端の部屋らしい、そして近づけば近づくほど呻き声が聞こえ、更には。
「何かいる」
「だね」
人の気配、と言うより人の声やら何かを書く音、そして遠くの方から銃声。
「だれだっ」
801号室から白衣を着た男が顔を出す、その顔はやつれていて、かつ手には銃を持っていた。そしてそいつは。
「化け物っ」
相違って銃をむけてきた。




