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負傷する7day

「ダーリンどうして動かないの、ねぇダーリンどうして赤いの、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン」

「あの」

「ダーリン、ダーリン、誰、まさかあなたもダーリンを連れ去ろうとしてるの」


 紗枝が彼女に声をかけようとすると、彼女は虚ろな瞳を紗枝に向ける。あれは、危ない。


「ダーリンを、ダーリンを連れていかせない」


 虚ろな目のままナイフを振るう、どこかに隠し持っていたのだろう。包丁ではなくナイフだ。


「ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン」

「あなた」

「紗枝に指一本触れさせるかよ」


 だからそのナイフを、スコップで弾く。無造作に振られるナイフ、それを弾くスコップ。だがスコップ先端は鉄なのだが、それ以外は木製だ。だからナイフを弾ききれない。


「殺しちゃおうよ」

「ダメだ」

「なら撃っちゃう」


 殺してしまうのは簡単だ、だがそうするとこいつに食わせていた食料がもったいない。かと言っていつまでも堪えきれない。


「おい」

「ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリン、ダーリンを奪おうとするやつは死ね」

「あなたなんでこんな女」

「似てるから仕方ないだろう」

「あなたとこの女が」


 来る前にも話したが、俺自身も紗枝や菜々美が死んだらこれくらい、いやこれ以上に暴れると思う。だからか珍しく他人に関わろうとしているのかもしれない。


「ってあれこれって」


 彼女に関して、かつ今だけで言えば紗枝よりこの女の事を気にしている。つまりは。


「浮気かな」

「死ねっ」


 紗枝がバールを振る、俺に。


「ストップ紗枝」

「あなたは私だけを見てればいいの」

「ダーリン、ダーリン、ダーリン」

「いやごめんなさい、本当にごめんなさい」

「許さないわよ、あ、な、た」

「ごめんなさい、ごめんなさい」


 後ろから来ていた狐達はなにも言わない、というか助けて欲しい。


「ごめんってば」

「許さないわよ」

「ダーリンと私の部屋から出てけ」

「こいつらなにやってるんだ」


 紗枝には武器は振れないし、彼女に武器を振る余裕はない。紗枝の方は俺を狙うだけで彼女には見向きもしない。そして彼女はどちらも相手にしているので防御もせずに武器を振ることができるので倒れはしない。


「あなたそんなに泥棒猫の方がいいの」

「良いわけあるか、俺には紗枝が一番なんだよ」

「出てけ、出てけ、出てけ」


 そして。


「うっさいっ」


 状況は。


「で、きゃっ」


 最悪な。


「紗枝本当にストップ」


 方向へと進み出した。


 ゴスッ。


「えっ」

「えっ」

「えっ」

「「「「えっ」」」」


 彼女に降り下ろされたバールは。


「どうして」


 彼女に当たることはなく。


「おい」


 それを遮るように飛び出してきた。


「ちっ」


 人に。


「FOX4っ」

「どうして私をかばうの」


 当たり。


「一目惚れ」


 辺りを血に染め。


「そんな理由で」

「仕留められなかった、もう」

「ごめんってば」


 その上に男が1人。


「おいFOX5応急措置」

「了解」

「FOX1応急措置は応急措置だぞ、しかも薬は」

「あなた離してよ、あなたをたぶらかす」

「ごめんってば落ち着いて」


 倒れこんだ。

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