脱出する5day
ヘリ、今回の脱出手段であり、ゾンビを集めてしまう罠でもあり、生存者すらも集めてしまう、音を撒き散らす、最低最悪な存在だ。
ゾンビを集めるのはどうでもいい、近くにさえいなければヘリが囮になってくれる。だが生存者を集めてしまうのがよろしくない、何かしらと厄介なのだ、生きている存在と言うものは。
そのヘリが音をたて、銃声をたて、やって来たのだ。最悪だった。
「くそっ、今日5日目か」
忘れていたわけではないが、巻き込まれるとは思っていなかった。
だが考えてみれば、ヘリが降りられる広い土地、駐車場やら屋上があり、脱出させるべき囮が多数いるところと言えば。
「あなた」
「どっちにもヘリが来る予定だよな、くそっ昨日の内に逃げておけばよかった」
嘆いても何も変わらない。ゾンビの興味の対象がヘリになっているのは救いだが、ヘリのやつらがこちらを見ているのが最悪だった、追跡されたら撒ける自信はない。
ヘリがゾンビを撃つ、ゾンビの頭が弾けるがそれ以上の数が集まっていく。
「どうする逃げるの、それとも他のところに」
「家に帰るんだ」
そんな中でも家に帰らないといけない、帰らなければならないのだ。
だから後を付けられようが、何をされようが帰らなければならない。そのために駐車場をかける、多少の鈴の音ではヘリの音にかきけされる。それでも現れるゾンビは。
「ヘリだヘリだ」
「おい誰か来るぞ」
人は。
「おい押すな」
「ははっ人が殺し」
敵は。
「邪魔……………だっ」
スコップで叩きつける。
「ひっ」
走り抜けた。




