戦闘する3day
このマンションは10階建てだ、それを階段で登り一部屋一部屋確認するのは正直骨がおれる上に。
「さすがに鍵かけられてるか」
「パパ、菜々美もう疲れた」
「菜々美文句言わないの」
9階まで登ってきたのだが物音もしなければゾンビもいない。さらに言えば鍵が空いた部屋もない。下手するとくたびれ儲け損だ。
「あなた、これで無理矢理開けちゃう」
そう言って紗枝がショットガンを見せてくる、弾は15発ほどあるのだが弾の無駄使いは避けたい。まあやるとしたら10階からだ。
「パパここも開かないよ」
「はぁここもか」
ここも外れだ、こんなことならピッキングの勉強でもしておけばよかった。どこで勉強できるかは知らないが。そう思いながら10階最上階を目指す。
「紗枝」
「ええ」
「菜々美武器は」
「ないよ」
「なら後ろ」
10階はこれまでと変わっていた、廊下にゾンビだったものが転がっていた。
「人がいるかもな」
「けど銃声は聞いてないよ」
「居なかったときにやったのかも」
もしくは叩き潰しかどっちかだ。廊下には血が広がり真っ赤だ。銃ではこんなことにならないと思う。そんな真っ赤になった廊下を進む、転ばないように慎重に。血が体に入ってゾンビ化何て笑えない。そう思いながら進んでいくと。
「助けっ」
飛び出してくる女と。
「死ね、死ねよゾンビ」
追撃する男。そのどちらもがこちらに気づく、関わりたくないのだが。
「助けてください」
女の方は自分で生きようとしない囮だったのだが。
「そこの3人も死ねっ死ねっ」
男の方はおかしくなっていたから結果的には庇う形にしかならないだろうなと、包丁を抜きながら思う。
「紗枝」
「んっ」
紗枝もメスを構える、男の武器はバール、致命打ではない限り死にはしないだろうが、こっちの武器では防げない。かといって銃を使うのはアホだ、いつどこで補給ができるかわからないのに無駄使いはできない。
「あの」
「うるさい」
「あの人悪い人じゃ」
「黙れ」
そしてさらに言えば囮がうるさい、どんな形であれ自力で生きようとしないやつをなんで助けないといないんだろうか。ただでさえ戦闘なんて物資の無駄にしか繋がらないのに。
「死ねっ死ねっ」
その男はバールをやたらめったらと振り回す、避けるのは簡単なのだが、マンションの廊下と言うことがあり掻い潜るしか攻撃手段がないことが痛い。少しずつだが追い詰められるのだが、まあ足元にも武器が転がっているので、血がつかないように破片を拾い、ぶん投げる。
「うっ」
「任せて」
男の動きが一瞬とまると、紗枝が突っ込みメスを首に突き立てた。




