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これから………………。
「で?どうして此処に来たんでスカ?」
イカレ帽子屋が言いました。
アリスは白ウサギへと視線を向けました。
「勿論、彼女を紹介する為よ。」
白ウサギはニコッと笑ってそくとうしました。
「ソウデスカ。」
イカレ帽子屋は興味無さげに言いました。
「三日月ウサギさんはもうすぐ来ると思いますヨ。」
イカレ帽子屋は、その不味そうな紅茶をコポコポとティーカップに注いでいます。
その光景を白ウサギは汚いものでも見るかのような目で見ています。
「ところで、チェシャ猫にも会いに行くんですカ?」
チェシャ猫と聞いた途端、白ウサギの顔が不快そうに歪みました。