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変化
「ええ。実はね・・伯父さん、私今鳩飼ってるの、競翔鳩よ」
「何!美里が?何だ、そりゃ驚きだ。なら、何でわしにそう言わん。幾らでも好きな鳩をやるのに」
伯父が嬉しそうな顔をしたが、次に少し怒り気味に言う。
「どんな鳩でも良いって訳じゃないの・・まあ、色々あってね」
「ほう・・まあ、でもわしの鳩舎も様々な血統を入れてるよ。なかなかのもんだ。それでも駄目か?」
「伯父さん、今から鳩舎を見てみる?」
「勿論だ。美里の鳩を見せて貰おうじゃないか」
嬉しそうに伯父が立ち上がった。
「伯母さん、御免なさい、テレビでも見ててね」
「はいはい・・まあ、貴方ったら、子供のように嬉しそうに」
伯母が笑った。
自分達にとっては子供同然の可愛い姪。同じ競翔鳩を飼ってるなんて、嬉しいのに決まっている。
「ほう・・」
伯父の眼が鋭いものに変った。流石にベテラン競翔家・・美里は思った。触診しながら伯父が言う。




