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変化
「美里、お前にとっても決して悪い話じゃないぞ。もしそうなったら、わし達にとっても近くなるし、こうしてたまにしか顔が出せん事も無くなるし」
「伯父さん・・・そんな事まで考えてるの?」
美里が、少し大仰な仕草をすると、
「ははは。それは、もしそうなればの話だよ。でもなあ、哲茂だって、相変わらずしょっちゅうこうやって家を空けてるし、家に一人だと寂しいだろう?」
「ピアノ教室をやってるから。今は週に2日か3日位だけど、結構楽しいし、寂しくは無いわ」
「まあ・・無理強いはしないが、考えとくんだな」
伯父がそう言うと、
「貴方駄目じゃない。そんな事言ってちゃ」
伯母が伯父に怒るのを見て、美里が笑った。ははは・・久しぶりに会う伯父夫婦と談笑する美里だった。
「ところでな、美里。メリーに、又、子が生まれたんだが、どうだ?一匹要らんか?」
「えっ!メリーが?わあ・・欲しい・・けど、今は駄目・・残念」
「お前好きだったろ?柴犬」




