84/361
変化
連合会の中堅として、瀬山も若手の面倒見が良く兄貴的な存在であった。
「そう、又連絡するよ、じゃ!」
「あ!そうだ。今日ね、山川さんと花さん、俺見ちゃったんですよね」
「見たって・・何を?」
「あの2人って仲悪いって聞いてるでしょ?全然そんな雰囲気じゃ無かったですよ。凄い良い雰囲気で話してましたよ、今日」
「へえ・・そう・・」
瀬山の表情が、少し変化した事を読み取る程の機智が田辺にあろう筈も無く、彼は家路に急いで向かって帰った。
それから、2週間程してだった。内山から美里の家に電話が入ったのは、うだるような暑さの日であった。内容は、山川の父の容態悪化を告げるものだった。
「危篤状態らしい。大変だよなあ、ヤマも」




