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変化
「正直に言って貰えた所で・・・ヤマさん、元気出してね」
美里はそこで山川と別れた。
山川は、その夜には2羽の風神系を美里の家に持って来た。余りの山川の素早い行動に苦笑しながら、美里はかなり長い時間、その鳩達を観察していた。とにかく、現美里鳩舎の鳩達とは異質で、外観も全て特徴が違っていた。4枚の主羽の長さが突出し、副翼も広かった(副羽が13枚の風神系の特徴が現れ、ほぼ固定されたのは、この3年後山川鳩舎で生まれる風神系基礎鳩となった風神轟号からです。この鳩達は13枚ありますが)。しかし、眺めれば眺める程、美里には初々しい血統の神秘さが見えるようだった。すぐ、この交配は成功し、美里は9月初めには、4羽の第1配合の仔鳩を作出させ、第2腹は、両源鳩との交配でも続けて3羽の作出をする事となる。
さて・・その日、山川・美里を目撃した田辺だったが、商店街へ差し掛かった所で、瀬山から声を掛けられた。
「よお!田辺君、今帰りかい?」
「あ!瀬山さん。はい、部活だったんです。今まで」
「そう。大変だよなあ、暑いのに。そうそう、今度の日曜日、早朝放鳩に行こうって思ってるんだけど、田辺君どう?空いてる?」
「あ!助かります!お願いします」




