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変化
「ふふ・・俺、ドラムを叩いてたんだぜ」
「そうだったの」
「だから、俺の場合は親父の具合が悪くなって、断念して店を継ぐ事になったんだけど、花ちゃんも音楽の道を目指してたから、その辺りはどうかな?と言う素朴な疑問さ。別に答えなくて良いよ、ふと思っただけだからさ」
「人それぞれ・・だと答えておくわ」
「うん・・」
山川が初めて美里の方に顔を向けた。いつもの笑顔を見せていた。
「ねえ、今度は私から質問しても良い?」
「ああ」
「今期は凄い鳩の成績が上がったんだけど、何か、特別に?」
「何も特別な事はしてない。ただ、去年の400キロレースで散々だった事は花ちゃんも知ってる通りさ。」
「私もそうだった。でも・・ヤマさん、今年の参加羽数特別に多くなかった?」
「ふ・・そうさ。昨年の400キロレースの後日帰りをかなりストックしてたからなあ」
「やっぱり・・」
「花ちゃんに言われた通り。昨年の轍は踏まないように今年は極力狙うレースに絞ったんだ」
「連合会の皆が今年のヤマさん、感心しているわ」
「ま・・俺は、俺だからさ・・」




