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華と紅蓮  作者: 白木
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序章

「自分も知ってます。けど、何でヤマに対してあんなにきついのか、意固地とも思える競翔をするのか・・」


 言いかけた葉山だったが、奥から川中が戻って来る。会話が中断する。


「あったよ。3年前だ。7月13日(土)。私と近隣の連合会長とか当連合会でも何名か行った筈だが、把握はしていない。内山さんも確か行かれてましたよね?」

「そう、私も行った。素晴らしい話だったよなあ、川中君」

「ええ、競翔とはこんなに奥が深いのかと再認識させられました。実に合理的、そして緻密であり、科学的でした。何が素晴らしいと言っても、一瞬で鳩の資質を見抜いてしまうその観察力、洞察力・・もはや人間の域を超えてましたね」


 内山の問いに川中が答えた。


「つまり、その講演に花川女史も参加していて、*香月博士に感銘を受けたと言う事になりますよね?」


 葉山が川中に尋ねると、


「いや、講演を彼女は聞きに行ったのでは無く、講演の前に主催者に依頼されて、ピアノ演奏をしたんだよ。彼女・・花ちゃんが。その演奏を大層香月博士が誉めていたと聞いている。」

*白い雲他

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