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華と紅蓮  作者: 白木
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変化

「うん。良く研究しているね。その通りだと私も思う。鳩の資質は勿論ある。しかし、飼育者の管理技術が備わってこそ、競翔と言うものの、真の本質が見えて来る筈。私はそう思う」


「会長、この前内山さんにもお伺いしましたけど、競翔って何でしょう?」


 美里が競翔3年目を迎えて、一歩階段を登った事を川中は悟った。そして、彼はこう答えた。


「花ちゃん、人間って誠に身勝手な動物だとは思わないかい?」

「え・・ええ・・それは、そうだと・・思いますが?」


 川中の意図するものが、その質問では分からなかったが、美里は肯定する。


「例えばだ・・人間生きて行く上で食わねばならない。生あるものの命を頂戴して、自分の生を繋ぐ。それは業と言うものだ。鶏なんて憐れなもんじゃないか。365日卵を産む体に改良され、人工的に孵化され、ある一定の期間大きくすると食肉に加工される。それは牛や豚や、その他の動物も同じ事だ。一時期香月博士は動物愛護団体から激しく非難された時、我々競翔家は、その団体を似非愛護団体だと思った。だってそうじゃないか。一方で人間が食う為に動物を改良し、又都合の良い観賞や娯楽に利用しながら、片や競走馬のように、賞賛し、ショーに拍手する。より人間の身近によって愛玩されたり、人間にとって役立つから賞賛されるなんて、不公平な事だろう?何て矛盾だらけなんて思うだろう?花ちゃんはどう思う?」

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