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変化
そう言われる山川の顔は綻んでいた。嬉しいのに決まっている。
川中が言う。
「いやいや、ヤマが3年前から導入して、育てて来た鳩達がようやく真価を現し始めて来たんだ。立派なもんだよ。それに今年から倶楽部長兼務で、支部長もやって貰っているしな」
「あ・・そうだ。川中さん、先程うちの連合会の持ち寄り場所に花ちゃんが来てたんですよね」
「ああ・400キロは全鳩帰還したって聞いてるよ、花ちゃんの所」
山川も頷く。
「いや、それが500キロには参加させてないって言うんですよ」
「参加してないって?なら何故今晩来たんだ・・?」
「どうも、700キロNに紅竜号を参加させる為に、鳩を休養させるようです。皆の意見を聞きたいように思えたんだけど」
「ほお・・今までの花ちゃんの競翔とは違ってるなあ。強気で、今日も参加させると思っていたが・・」
川中が言うと、葉山も山川も頷いた。




