28/361
オモト
「はい」
「ところで、今日は、何羽参加させるの?」
4日目帰還の鳩まで参加させるのか?と言う葉山の質問には少し棘があった。葉山はいつも意識しないで誰とも同様の会話を交わすので、嫌味を言う男では無い。論点をスパッと突く鋭い人物である。
「あ・・いえ、500キロレースには参加しません」
「ほ・・では何故今日、ここに?」
葉山が、不思議そうな顔で聞いた。
「はい、私・・700キロNレースに紅竜号を参加させたいんで、400キロからジャンプをしようかと思っているんですけど、可能でしょうか?」
葉山が少し目を見開いた。
「ほお・・それは良い考えだ。400キロレースは難レース。鳩にとってはこれから続く500キロ郵政大臣杯、600キロ衆議院議長杯と、1ヶ月弱の休養が取れる。それは多いに賛成するよ。前年も確か400キロが難レースで、続く500キロ以降を花ちゃんは断念したから、それは良い案だね」




