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オモト
「ところで、花ちゃん、紅竜号はどう?開函には来ないけど」
川中が美里に聞く。
「え・・はあ、何時も通りで、夕方に悠然と戻って来てます」
「そう・・」
会話はここで終わった。
そして、400キロレースが開始された。美里は連合会入会以来3羽以上の選手鳩を参加させた事が無く、少数主義を貫いていた。尤も、日下部ペットショップから購入したオペル系ダブルBの孫鳩は高齢であり、今春で、9歳になる。子孫を残すにはピークを過ぎた種鳩であり、幾ら飛び筋のダブルBの子孫と言えども、銘血の子が全て銘鳩とはならぬように、活躍出来る子孫は限られたほんの一握りだ。はっきり申せば、美里の使翔法は全く無謀であり、一般的な競翔の在り方からは逸脱している。山川が指摘した一点は、一般的に常識的なものだった。更に、彼はこうも言った。




