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華と紅蓮  作者: 白木
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競翔

「競翔鳩に限らず、身体的能力差はあります。しかし、体力的なものよりも、むしろ個々の鳩の性格上・・と表現して良いのかどうか分かりませんが、鳩は集団を好む動物です。その中のリーダー的存在を自分は注目してましてね。今日のレースを大別すると、午前中に戻り得るような鳩達は別格扱いでも良いと思いますが、それぞれにこうして見ると、各鳩舎の代表的な競翔鳩でしょう。しかし、午後12時から1時までの帰舎の鳩群、1時から2時までの鳩群・・・個別に分析して行くと・・あ・・これは、自分の鳩舎の鳩に対してですから、ご参考までに」


 聞けば、聞くほど、葉山と言う強豪鳩舎の底知れないものが見えて来る。全員が注目した。葉山はメモを取り出すと、会員達に示した。


「・・・と、第5群に分けて説明すると、2グループのTOPは昨春の400キロレース優勝鳩で、以下この13羽。3グループが一番帰舎が多くて、ばたばたと言う感じで戻って来て28羽。その先頭集団に今春100キロから入賞している2羽と、昨秋の400キロ優勝鳩も居ます。・・・・」


 葉山の説明が一端終わると、内山が嘆息気味に言った。


「・・流石、強豪の葉山君。そこまで徹底して、冷静に分析しているとは恐れいった。成る程それなら、今日夕刻に戻った鳩群が2グループあると言うのは頷ける」


 全員が頷いた。

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