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華と紅蓮  作者: 白木
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競翔

 200キロ放鳩当日の天候は悪くなかったが、やはり現地の強風がかなりあると言う連絡があった。美里が窓外を眺めると、やはり時折うなるような風が吹いていた。一抹の不安はあるものの、放鳩時間を9時に延長して、このレース連合会としては、過去最少参加羽数476羽で開始された。その中の4分の1 にあたる参加羽数が、葉山鳩舎である事は会員全員が知っている。

 川中イズムだ・・参加を取りやめた鳩舎に対して、瀬山が皮肉っぽくそう言った。この200キロレースを制せずして、今春の大レースに活躍など出来はしない・・と。そして、その見解は参加を見合わせた鳩舎も一致していた。競翔には方程式等ありはしない。多くの競翔家は試行錯誤の歴史の中で、それぞれの考えや、方法論を持っているのだ。

 今春、若槻と葉山がこう話した事がある。


「葉山ちゃんもわしも嘗てはそうだったじゃないか。自分の競翔を模索する段階で、助言等聞かんよと言う時期があったじゃないか?」

「しかしな、若槻君」

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