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オモト
「あの人が知らなくてそれは当たり前。でも、私が7つの時、道路に飛び出した私を助けようとして車に撥ねられてママは死んじゃった。丁度ママがオモトの株分けをしてる時に。私はそれ(オモト)を見ると駄目なの。ママを思い出すから。私がママを・・って」
美里の目から涙が零れる。
「それは言わない約束だろ・・?美里。ママは美里に命をくれたんだからって、ママの分まで生きるって約束してくれただろ・・?」
深く刻まれた皺・・哲茂の深く憂いのある顔を見ながら
「御免なさい・・パパ。私より何倍もママを愛してたし、私の事で、色々病院にも掛かったし・・パパの方がもっともっと苦しかったのに思い出させて」
「でも、美里はこうして元気になって立派に成長してる。パパは幸せだよ」
「あの人は悪く無い。でも、私が駄目なの。そして・・」
「そして・・?」




