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華と紅蓮  作者: 白木
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変化

「途方に暮れたわし等だったが、近所で生まれたメリーの母親、子犬のロンを引き取った時、お前はやっと少し心を開いた。そして、わしが飼っていた鳩にも興味を示し出した。それから急速にお前の心はほぐれて行って・・お前の気持ちは、痛い程わし等も哲茂も分かる。それは当然だろう。しかし、こうやってお前が元気でここに居る。あの日、泣きながら美里を返してくれと、手をついた哲茂に、わし等も又辛い事が蘇るこの家に戻す事を拒んだ。しかし、お前は哲茂を選び、この家に戻った。血の繋がり・・肉親の愛情には勝てないのかと、わしも美佐江も泣いたが、お前は既にその時には哲茂の深い愛情を見抜いて居たんだよな。だから戻った。違うか?」


 美里の目から涙が零れる。


「う・・あの時、パパの顔を見て思ったの。ママが死んだ事を認めたくなくて、私が泣けば、ママが戻って来ない気がして。でも、パパの涙を見てやっと私は現実を見る事が出来た」

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