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主人公とモブ  作者: 文月助椛
〜第二章〜ようやくプロローグが終わったところでやっと話が回していけるかと思いきやまだまだ書きたい所までのパーツが足りなくて四苦八苦!とモブ
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事件発生とモブ

今から五分前


駅前の百均では遥香が大興奮で次々に商品をカゴに入れていく。


「こんなのも百円なんですか!?これ面白いです〜!あ〜こんな夢のような店があったなんて知りませんでした!」


見るとすでに三つ目のカゴに手を伸ばしていた。


「遥香お姉ちゃん……いくらなんでも買い過ぎなんじゃ……それに……これいる?」


遥香の持つカゴの中をよく見ると、トウモロコシ剥き器や馬のマスクといった、遥香の人生で使う時がくるのかわからないものでいっぱいだ。


「だってだってどれだけ買っても一個百円なんですよ!?」


「そりゃ百均だから……」


(……なにやってんだあいつら……)


買い物も終わり百均を出て路地に差し掛かった時、後ろから声をかけられた。


「君たちこの住所知らないかな……この辺りだと思うんだけど……」


道を聞いてきたのは、ぱっと見普通の高校生のようだった。二人がその高校生の持った地図に目を落とした瞬間、突然二人を後ろから羽交い締めにする男の影。


「巫女!」


「いきなりどうしたの?武流」


大和の言葉を無視して武流は巫女のケータイに電話をする。


(巫女!出てくれ!)


カチャ「お兄ちゃん!大変なの!」


「巫女!無事だったか!わかってる!今どこだ!?」


「今部室に向かってる!でも遥香お姉ちゃんが!」


「わかった!とにかく部室にこい!」


通話を終えてすぐに千種が心配そうに武流に聞く。


「巫女ちゃんどうかしたの?」


武流は千種だけでなくみんなに聞こえるように言った。


「春日井さんが攫われました」


全員の表情が固まった。


「なんで!?いつ!」


翔が大声を出す。


「ついさっきだ。今その場にいた巫女がこっちに向かってる」


「春日井さんのケータイのGPSもロストしてる。電源が切られているね」


「普通に考えれば営利誘拐だろうな、警察に電話するか?」


「いや、先生は自宅にそれとなく電話してみて下さい。営利誘拐ならすぐにそちらに連絡があるはずですから。智、お前は非正規部員に情報を提供してもらうよう一斉送信だ。GPSでも引き続き探索を続けてくれ。他のみんなは待機、茂野妹を待とう」


礼那は冷静にみんなに指示を出す。恐らく考え得る最善であろう。


「お兄ちゃん!」


程なくして巫女が部室に戻ってきた。そしてすぐさまお兄ちゃんに抱きついた。実の兄ではなく大和お兄ちゃんに。千種とフィオは少しイラっとしたが事態が事態なのであえて見逃した。


「巫女ちゃん落ち着いて!なにがあったの!?」


まだ呼吸も荒いまま巫女が話し出す。見知らぬ高校生に話しかけられたこと、その時いきなり捕まえられたこと、そして自分は抵抗して逃げてきたこと。話し終える頃には巫女は泣いていた。


「ごめんなさい……私だけ逃げてきちゃって……遥香お姉ちゃんが……」


「巫女ちゃん、巫女ちゃんが悪いわけじゃないよ」


大和が言う。


「そうだ、巫女ちゃんだけでも無事で良かったよ」


その時魅華が戻ってきた。


「お、茂野妹、無事だったか。津島姉、家にはまだなにも連絡はないようだ。一応番号を教えておいたからなにかあればこちらに連絡がくるようにはしておいた」


「ありがとうございます先生。さて他の可能性も考えてみるか……本人への怨恨?……」


「遥香ちゃんにか?あんまり可能性は高くなさそうだぞ」


「そうでもないんじゃない?美人は逆恨みされたりするからね」


翔の言葉に忠臣が答える


「他には彼女の知人絡みで人質とかか?それだと絞るのに一苦労だな」


そんな話をしている時に徹のケータイが鳴った。非通知でだ。


「誰だ?」


『お前の仲間で誰かいなくなってないか?』


「……お前が誘拐犯か……」


緊張が走る。すぐに智が徹にケーブルを渡す。パソコンと繋いで録音と番号や声紋の解析を始める。すぐにディスプレイに結果と智の言葉が写される。


[この学校の人間じゃないね。誰か心当たりは?]


全員首を横に振る。


『誘拐とは大袈裟だな。ちょっと一緒にいるだけだよ。まぁ事情はわかってるみたいだな。それじゃぁひとつゲームをしよう』


「ゲームだと!?ふざけ……!」


激昂しかけた徹を忠臣が制止した。ここは話を聞いて情報を探ろうということだ。


「ゲームってなにすりゃいいんだ?」


『宝探しだよ。仲間の居場所を探し出せればお前の勝ち。できなければ……わかるよな』


そこで通話が途切れた。

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