第一話:夢見
死神とは、一方的に命を奪う存在だと思われてきた。しかし、命を奪う以外にも現世へ戻すという仕事もある。
しかし、寿命の時に現世へ戻すのは、難しく もし現世へ戻せても不自由な生活を強いられる。
そんな死神の仕事や生活のお話。
「次は、葛西勇樹…18才睡眠薬での自殺を図った」死神に名前は、ない。
しかし、死神は、生まれた時から死神なわけではなく。昔は、人として生き…そして、罪を犯した。死神になる人間は、無意味な殺生を行なった人間がなると云われている。そして、人を殺した人間は、人を相手にする死神になる。
死神は、更正所のような意味を持つ。
そして、百人を終えると魂は、もう一度洗われ現世へ送り出されるのを待つ。
この死神も人間でいる時は、無意味な殺生を行なった。立て篭り…射殺されコチラへ運ばれてきた。
最初は、命を奪う以外しなかったが段々と救う事を覚え更正の道を進んでいる。
「生きますか?逝きますか?」死神が葛西に問いかける。
「もういい…俺は、疲れた」この葛西と云う男は、優秀な両親を持ち毎日勉強漬け。大学進学も近くなりプレッシャーをかけられていた。
「勇樹!!お前は、お父さんの会社を継ぐ人間なんだ!!」
「そうよ。勇樹今の時代は、勉強が出来ないと苦労するのよ?」俺の顔を見れば勉強だ親父の跡継ぎだ…そんなもん俺は、興味ない。しかし、今更何が出来るわけでもない。
生まれた時から親父やお袋が敷いたレールの上を走らされている列車でしかない。
「あーもう…いいよな」そう呟き致死量まで調べた薬をさっき飲んだ。
「いいのですか?」死神の問いかけ。
「どうせ今のまま生きていたって人生面白くないしな…」生きる気力も無くした男は、がっくりとうなだれながら呟いた。
「俺…本当は、サッカー選手になりたかったんだよ…」その呟きが最後の言葉になった。
「来世では…夢を叶えられるといいね…」そして、死神は、次の人の元へ歩き出した。
一話一話完結系なら書ける気がしまして連載スタートです。
ネタがある時に書かないと書けなくなってしまいますからね(笑)
ジャンルは、ホラー!!全くホラー要素が含まれていない?ラストにホラー要素が含まれるかもしれませんので わかりませんが(笑)
では、またお会いしましょう。(この後書きは、テイク2です)