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無題詩1~42(2011年)

無題詩6



音楽がどこからか聞こえてくる。

ホッチキスの芯が空から落ちて、

海に落ちて行った。

それはまるで戦場の、

降り注ぐ弾丸のよう。

何のファイルが砕けたのだろう?

時計が歪み空間が捩れ、

どろどろと宇宙が漏れ出てきた。

酸素も無くて希望も無くて、

でも僕たちは生きていて。

それはまるで運動場の、

大きな地割れのよう。

ベルが鳴り響いてとても五月蠅い。

混在する音と音。

分裂していく世界。

双つの現象を停める術はない。

いや、もう停止してる時空には、

救いもノスタルジイもなくて、

書物を紐解いても何も書かれていない。

天国はトークンで、地獄はトロンプルイユ。

壊疽した皮膚は空々漠々。

孤独趣味だけが際立って、

それはまるで工場の、

回る回る機械のギアのよう。

最後に残るは鋼の心。

何にも感じないし、

何にも思わない。

それが正解、それが大切。

歌ももう聞こえてこない聞こえない。




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