↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/76

20、宇宙の果てであったこと

  1


 宇宙船うましか号は、ついに宇宙の果てにたどりついた。


  2


 宇宙の果てを見て、うまは、

「何にもないところだなあ」

 といった。

 しかは、

「宇宙の果てに来てわかったことは、いちいちこんな遠くまで来る必要はないということだ」

 といった。


  3

 うまはしかに聞いた。

「なあ、これからどうやって帰るんだ」

「話しかけないでくれないか」

 しかは冷たくいい放った。

「こんなこと考えたこともなかった。帰り方がわからないよ。というか、わたしたちはもう二度と故郷へは帰れないんじゃないかな。なんせ、すごく遠くまで来たからね」

「しゃべらないでくれないか」

 しかはうまに冷たい。

「なあ、ひょっとして、宇宙の果てを目指す時、他の誰も志願しなかったのは、宇宙の果てについても何もなくて、帰ることもできないからじゃないのか」

「そんなこと、わたしはとっくに気づいていた。今になって、気づくきみは頭が悪いのではないかな」

「じゃあ、しかは何で宇宙の果てに?」

「それはね、もしかしたら、宇宙の果てから見た宇宙は、時間の終わりかもしれないと思ったからだよ。この何もない宇宙の果てが時間の終わり、宇宙の最後の姿なのかもしれない」

「どっちにしろ、わざわざ見に来る必要はなかったね」

 うまはそういって、黙りこんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。