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REC_05_SYNC
夜、玄関のカメラに男が映った。
帽子をかぶっている。
顔はよく見えない。
俺は侵入者だと思った。
だが、妻は迷わず鍵を開けた。
「先生、今日は早いですね」
男は短く頷いた。
リビングで、男は棚に置かれた薬を見た。
残量を確認する。
「……この量、処方した覚えはありません」
俺は反射的に答えた。
「足りなかったから」
男は何も言わなかった。
ただ、妻と短い視線を交わした。
その瞬間、
映像と、妻と、男の認識が揃った。
揃わなかったのは、俺だけだった。
夜、玄関のカメラに男が映った。
帽子をかぶっている。
顔はよく見えない。
俺は侵入者だと思った。
だが、妻は迷わず鍵を開けた。
「先生、今日は早いですね」
男は短く頷いた。
リビングで、男は棚に置かれた薬を見た。
残量を確認する。
「……この量、処方した覚えはありません」
俺は反射的に答えた。
「足りなかったから」
男は何も言わなかった。
ただ、妻と短い視線を交わした。
その瞬間、
映像と、妻と、男の認識が揃った。
揃わなかったのは、俺だけだった。