第三章:推しの書道と「真の笑顔」
コラボ後、私はツムパイの配信に行くのを躊躇してて...推しに自分のすべてを見抜かれたとか恥ずかしすぎる...!!!
だけど、ツムパイからDMが届いて。
「ヒスイちゃんの『虚無』は、私の配信に来る時だけ『熱狂』に変わるでしょ?それ、もう立派な才能だよ。だから、君は『推しの力で生きている自分』を肯定してくれると嬉しいな」
ツムパイが、書道の筆で書いた新しい画像を私に送ってきてくれて!
ツムパイが最も得意とする力強い文字で、私の配信名を記したものだった。
「星屑読書室」
メッセージにはこう添えられていた。
「この場所は、君がわたしの配信に来る時みたいに、『自分をさらけ出せる場所』にしてね。無理な笑顔はもうやめて、『虚無でも、そこにいる』という静かな強さを見せて!」
私は、ツムパイの「泣けないなら、虚無のまま正直にいろ」という言葉を受け入れて。
自分の配信で、明るい仮面を完全に脱ぎ捨てようと思ったんだ。
「……皆さん、こんばんは。『星屑読書室』です。ええと、もう無理に笑いません。私、正直、心の中は常に虚無です」
正直な「虚無」の告白が、逆に現代社会の疲弊したリスナーの共感を呼んで、「わかる、うちも虚無」「虚無だけどこの空間は好き」とコメントが殺到したの。
私の同接は一気に跳ね上がった。
私は、最推しの言葉で、「本当の自分」を肯定することが出来たの!




