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~秘密の場所~

「・・・空・・・?」

お姫様はヨシュアの言っていることがわかりませんでした。

「あぁそうか。烏だから・・・」

ガンジが手をポンとたたきました。お姫様はそれでもわかりません。

「空に行ったら何かがあるの??」

とヨシュアにききました。

ヨシュアは小さく首を横に振り、

「・・・見える・・・」

「え?」

お姫様が聞き返すと、ヨシュアはお姫様の方を見て、

「空から、見えるようになるんだ」

と言いました。


しばらくして、ヨシュアの変化している大きい烏にお姫様とガンジとエトロフが乗っていました。

ガンジは蛇に、エトロフは小さな仔狐に変化しています。

ヨシュアは、

「これだ」

と小さく言いました。

ヨシュアの見ているほうを見ると、お姫様は驚きました。

大きな山のテッペンに、大きな木が一本生えていたのです。

たくさんの木が生えていますが、その大きな木の周りだけぽっかりとあいていました。

やがて地面に降りると、お姫様は昔のことを思い出しました。

「ここの穴に・・・」

大木の裏に回りこむと、鳥の巣のような穴がありました。そして、穴の中には王族の鷹の片翼をモチーフにしたマークが刻まれている、小さな箱がありました。

「お、もしかしてこれがお宝?」

お姫様が首を傾げながらエトロフにわたしました。

「ん~、開かないですねぇ♪」

エトロフは困ったように言いました。

すると、ガンジが元気よく言いました。


「これ、鍵穴じゃん!」


目を輝かせて、ガンジは嬉しそうに箱を手に取りました。腰につけている数々の鍵の中からひとつを取って、鍵穴に差し込みました。でも、鍵穴は回りません。

「・・・あれ?」

ガンジが慌てていると、お姫様が、

「ちょっと、貸して」

と、優しく箱を受け取りました。

すると、首からさげていたネックレスについている、小さな鍵を取り出しました。


「リーアの名の下命ず・・・我が亡き父の意思を次ぐ者、汝我に力を貸す者・・・鍵神の力を貸したまえ」


そう鍵を胸のところに持っていってお姫様が呟きました。

すると、小さな鍵は形を変え、凹凸おうとつがあるだけだった鍵は、小鳥と薔薇を描く鍵へと変わりました。

その鍵を鍵穴にさしてまわすと、パコっという音がして箱のふたが開きました。

中の物を見て、お姫様は懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

ヨシュアたちが箱の中を覗き込むと、


ヨシュアは予想通りという顔をし、


エトロフはまぁこんなものかという顔をし、


ガンジはなんだガッカリという顔をしました。


なんと中には――――・・・

こんにちは~^^連続で投稿しちゃいました*


さっそくネタバレしちゃいます↓


さあ、木の場所がわかりましたね!

でも、そこには何が・・・?


それは、お姫様にとっては懐かしくて、ヨシュアにとってはどうでもよくて、エトロフにとってはまぁまぁのもので、ガンジにとってはガッカリのもの。

それは、一体なんなんでしょう?


次話を楽しみに待っていただければ嬉しいです。

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