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~ガンジの推理~

「アトレア・・・」

ガンジはしばらくその言葉を繰り返していました。

ガチャ・・・。

「ガンジ、お待たせ。タオルと氷水、果物よ」

ガンジが考えことをしていると、コルディが両手に洗面器と果物の入ったお皿を持って部屋に入ってきました。

コルディはガンジの座っている椅子の隣の椅子に座ると、お姫様の寝ているベットの枕元に洗面器とお皿を置きました。てきぱきとタオルを氷水につけて絞り、お姫様のおでこに乗せました。


オレはなんもできねえんだな・・・


ふと、ガンジはそんなことを思いました。

「・・・ジ・・・ガンジ!!」

ぼーっとしていたガンジは、コルディの言葉で我に返りました。

「しっかりしてちょうだい。ヨシュアもエトロフもいない今、頼れるのはあなただけなのよ?」

コルディは少しきつめに言い放ちました。

「・・・ワリィ・・・」

ガンジは俯いて、暗い声で小さく、呟くように言いました。

「・・・ふふ」

急にコルディが小さく笑ったので、ガンジは怒った声で言いました。

「な、なんだよっ!!」

「・・・ふふふっ」

またコルディは小さく笑いました。

「だからぁ・・・なんなんだよぉっっ」

ガンジは怒りながらも、照れたように言いました。

「あなた、根は素直なのよねぇ」

「す、素直だぁ?!ドロボーやったヤツが、素直なワケないだろっっ」

ガンジが盗賊をやっているのは、コルディも知っています。ガンジが盗賊を始めたのは、コルディにお世話になるのをやめてから・・・自立してすぐ、盗賊を始めたのですから。

「・・・泥棒、向いてないわよ。あなたには・・・」

「っるせーな!! 親でもねぇくせに、ギャーギャーうるせぇっっ」

「・・・っっ?!」

かあっとなったガンジは、こう続けました。


「自分から盗賊をとったら何が残んだよ?!」


「・・・っ」

ひるんで何も言えずにいるコルディに、ガンジはますますムカつきました。

「あんただろ」

ガンジは冷たく言い放ちました。


「エヴィ攫ったの・・・あんただろ」

今日はアイディアがたくさん思いついて、16話も投稿することができました。


コルディが犯人・・・その根拠は一体?!


ガンジの推理の理由は、次話明かされます!!

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