お姉ちゃんは、変態?
そんなお姉ちゃんのこと、僕は嫌いじゃない。嫌いじゃないんだけど……。
「デカ過ぎるんだよなぁ……」
「そう? そんな大きいかなぁ?」
「んなことなーいない!」
「ねぇーっ」
「……。」
そういや、なんでこんな状況になったんだっけ?
お父さんと律子お母さんの結婚祝いのプレゼントをお姉ちゃんと買いに来て、偶然お姉ちゃんのお友達っていうお姉さん軍団に会って……。
僕は、拉致られんように、こうしてマッグの中で、恥ずかしい思いをしている。
「へぇ、この子が、理佐の弟?」
「そ、可愛いでしょ?」
「小さーい」
侮辱か?
「義理とはいえ、こんな可愛い子と住んでるの?!」
だから、可愛いとか言うな!!
もう頭とか顔とか触っては、ケラケラ笑ったり、抱きつかれたり……拷問だ!
周りからは、ジロジロ見られてるし、このぐんだんは、みんな……。
おっぱい大きくて、テーブルの上にボンッと乗ってる……。
「ねぇ、キミ名前は?」
「壮、です」
「歳は? 何年生?」
「10歳で、小学5年です」
聞かれたことには、答えるけれど……。
「ね、キミ童貞?」
ブハッ……
何人かのお姉さんが、飲んでた飲み物を吹き出しそうになったり、咽せたり、ゲホゲホしだした。
「ちょっ、杏奈なに聞いてんのよ」
「えー、だって、気になるじゃん?」
「沙耶香だって、気になるでしょ?」とかお互い何故頷いてるんだろう?そもそも、童貞ってなに?
「辞めなって。まだ、知らないだろうし」
お姉ちゃんが、そう言ったら、また僕に視線が……。
「そうだよねぇ?」
「そっか、知らないかぁ」
うん、だからなに?童貞って。
「じゃさ、加恋が優しく教えてあ、げ、る」って言って僕の耳に息を吹きかけて、また周りが騒がしくなった。
「そういや、あんたら私が頼んだ仕事、終わってるわよねぇ? また前回みたいなことになったら……」
「あっ」
「えーと、ね」
「あ、ちょっと急用思い出した」
「私も!! ごねん、今度また壮くんと遊ぶからね!!」とバタバタと何処かへ行ってしまった。
「で、なんで杏奈は? 終わらせたの?」
「ピンポーンッ!!」
よって、今度はお姉ちゃんとこの杏奈お姉さんに挟まれる形でマッグを出た。
こんなとこ、誰にも見られたくない……。
と思ったのに……。
「……。」
「……。」
見られた!宗に見られた!!
「どうしたの? お友達?」
「うん。同じクラスの……」
「村井宗です」と僕が言い終わらない内に、勝手に自己紹介したけど、宗はお母さんと出掛けてるみたいで、直ぐに別れた。
明日が怖い……。と思ってたら、宗はその事には触れては来なかったけど、今度お姉ちゃんがいる時に遊びに行くとLIMEが届いた。
「綺麗ね、これ……」
「うん、ありがとう。壮も理佐ちゃんも……」
2人が揃う夕飯の時に、お姉ちゃんと一緒にうさぎと桜の柄がついた夫婦茶碗のセットを渡した。
「良かったね」
「うん」
まだ家族としては、短いけど、僕は律子お母さんもお姉ちゃんも好きだから。
と言った気持ちを吹き飛ばしたくなる。
「だからー、僕は、入らないって!!」
「いいじゃん! 折角、お父さんもママもいないんだからぁ!! ねぇ、お願ーい!! 一緒にお風呂入ろうよぉ!!」
「いやだぁぁぁぁっ!!」と頑として開いたドアを押し続けたら、お姉ちゃんの指が挟まった……。
「痛い、痛いーーーっ」と泣かせてしまった。
「か、ご、ごめん……。でも、僕……」
手を押さえて、うずくまる姿見てたら、なんか胸がキュッと痛くなって……。
「そんなに痛いなら、一緒に入るから……。ね?」
「ほんど?」
「うん」
「じゃ、入ろ?」
いつもだったら、泣いた後笑うんだけど、今回はそれすらもなくて……。
「えー、壮くん、なんでタオル巻くの?」
「いや、恥ずかしいから。お姉ちゃんは、隠さないの?」
「隠したよ? さっき」
それは、脱衣場から中に入った時でしょ!
「僕、男だし。恥ずかしいもの……」
思春期とか言ってたかな。先生。
だから、そのお姉ちゃんのおっきなおっぱいとか見ると、なんかオチンチンおかしくなっちゃう。
「男って、まだ子供じゃん? じゃ、頭から洗ってくれる?」
「う、うん」
お風呂用の椅子にお姉ちゃんが、座ると僕の身長だとやりやすい感じの位置。
シャワーで隅々まで濡らして、お姉ちゃんお気に入りのシャンプー、リンス、トリートメントの順に洗って、流して、タオルで巻いて……。
「洗って、くれるよね?」
「わかったけど、まだ痛いなら……」
「あん……。ひゃんっ」
「あ、冷たかった?」
「うん。ちゃんと泡立ててね?」
手にボディソープの泡をたくさんつけて……、腕から順に洗っていった。
「上手ね。んっ……あっ」
なんだ、この声……。でも……
お姉ちゃんの胸、柔らかい。持ち上げると重いけど……。
あ、コレなんだ?小さくて硬いのがある……。
クリクリつまんでみたら、お姉ちゃん急にモゾモゾし出して……
「壮くん。んっ……いっ……」
「大丈夫? のぼせた?」
「あ、足を洗ってくれる?」
足も、指先くら上に向けて洗っていったら、その……。
「こ、ここはいいから。壮くん、後ろ向いててくれる?」
言われた通りに後ろを向いたら、お姉ちゃんの溜息が聞こえた。
痛みが、酷いのかも知れない。後で、湿布貼ってあげなきゃ!
あ、危なかった。
壮くんの手が、乳首をクリクリしてくるから、なんか感じちゃった……。
いくら、義理とは言え、こんな感情を芽生えさせちゃ、また嫌われちゃうかな?
もっと、いっぱい触って欲しかったケド……。
恥ずかしい……。
「さ、もういいわよ! 次は、壮くんの番ね?」
「え? いや、僕はいいよ? 怪我してないから!!」
「大丈夫だって。変な事はしないから!!」
お姉ちゃんが、ジリジリと僕に迫ってきて……。
「あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
数分後……。
「いやぁ、あんな真っ赤な壮くん、お姉ちゃん初めてみたわ。可愛い……」
「……。恥ずかしいから、さっきのは……」
「うん。誰にも言わない。2人だけの秘密、の?」
狭いバスタブの中に、お姉ちゃんの前に僕が入って?乗って?背中にお姉ちゃんのおっきなおっぱいが……。
「でも、いつか、私の中にそれ出して欲しいな」
「ん? なんか、言った?」
「ううん。なーんでない。ふふっ。そろそろ、出る?」
「うん。なんか、熱くなった」
先に僕が出てから、お姉ちゃんが出たんだけど……。
身体拭きも着替えも全てやった僕は……。
「……ふんっ」
「のぼせたのかなぁ? 鼻血なんか出して、可愛いんだから」
鼻血を出した。
そりゃ、バンッとおっぱい見えるわ、まだパジャマのボタンはめる前に、あんなギューギューされりゃ、誰だってそうなるでしょ?
お風呂から出て、小さく切った湿布を指に貼ってあげたら、なんか、貼られた指を見て、ニヤニヤしたり、頬ずりしたりしてて……。
やっぱり、僕のお姉ちゃんは、なんかおかしい……。