-1- 最悪の出会い(魔王にとって)
正面にある無駄に大きく豪華な扉が開かれた
「貴様が魔王か!」
その扉から4人の男女が入って来る。
前には剣を持ち鎧に身を包んだ勇者だろう男と同じく剣を持ち革製装備の女、後ろはローブを着た法術使いの女とドレスに身を包んだ王族らしき女
........ハーレムか
ゴホン
人間とはか愚な生き物だ 何故負けるというのに挑んでくるのだ。
我々との力の差は歴然だというのに。人間が正義だの 魔族が悪だの 馬鹿馬鹿しい。もっとも慈悲深い精霊にまで見捨てられているというのに自分等が"選ばれた種族"などと考え 世界を狂わせている。確か、今回は異世界から勇者を召喚したと聞いたな。自分とは無関係の世界に突然連れて来られて、返す気も無くただの使い捨ての駒とも知らずに我を倒せば帰れると言われてここまで来たのか。哀れなものだ。
いったい どちらが悪なのか。
そんなどうでもいい事を考えていると、男が叫んだ。
「貴様が起こした戦争で弟を亡くし、彼女の家族は魔物に殺された!」
「お前の罪、その身で償ってもらう!」
「さあ、我が国の民の思い 受けなさい!」
「........」
.......いやいやいやいや 戦争してんだから死ぬのは当たり前だろ!つうか、こっちも多くの兵士が死んでるから! あと 先に戦争仕掛けてきたのはそっちだからな!?
魔物にはこっちも被害を受けているから! 元々魔物は世界の歪みから産まれているし、むしろ人間が歪みを作ってそこから魔物が産まれて来るからお前らが原因だ!
罪?俺がお前らになんかした?
お前らが領地欲しさに戦争起こすまで俺、お前らに何もしてないよ?
わざわざ作っていた魔王っぽさは何処へやら、ぐちゃぐちゃの思考のまま呆然としていると
勇者の隣に居た女剣士が動いた。
と思った瞬間、自分の仲間に向かって何か術式を発動した。
.........仲間に?
強化魔法の類かと思い、臨戦態勢を取ったが、
次の瞬間、女剣士以外の姿が、消えた。いや、飛ばされた。
何が起こったか一瞬理解出来なかった。いやまだ理解しきれていない。思考がさらに混乱していると、今まで動かなかった女剣士がふらふらと近づいて来て、こう言った。
「魔王、私を殺して」
「................は?」
これが、勇者 アヤカ=ムラカミとの出会いだった。
つうか、俺一言しか言ってねえ!
読んで頂きありがとうございます!
色々と不備があったと思いますがここまで来て頂き本当にありがとうございます!
次回もよろしくお願いします!




