表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メイカーズin喫茶店  作者: 終野 怜
1/19

プロローグ 開店

初めて投稿します。短いですが、穏やかでゆっくりとした喫茶店の日々をお楽しみください。





カランカラン

 

「あ、いらっしゃいませ。喫茶メイカーへようこそ。1名様でいらっしゃいますか? では、こちらへ」

 

近所の私立高校生か。カウンターよりもテーブルの方が落ち着くかな。


「どうぞ、ご注文はこちらのメニューからお願いします」

 

初めて見る子だな。少し緊張しているのか、落ち着きがない。どうやら喫茶店というもの自体初めてなんだろう。

 

こういうときは、落ち着かせるためにこちらから情報を与えること。

 

「自分は、当喫茶店のマスターをしております。まあ、二代目なんですけどね。こちらにあるメニューの品は全て自家製で、一つ一つ手作りでお出ししています。いかかですか?」

 

「へえ、そうなんですか」

 

表情が緩んできている。どうやら緊張は解けて来たようだ。

 

「では、カフェラテとパンケーキで」

 

「はい。パンケーキはジャムがイチゴとブルーベリーがありますが」

 

「イチゴでお願いします」

 

「かしこまりました」

 

よし、担当は自分と千尋か。

 

自分はキッチンにいるデザート担当の波並千尋に伝えに行った。

 

「千尋、パンケーキイチゴジャム添えでお願い」

 

「はい、了解です。マスター」

 

千尋は穏やかな表情で頷き、パンケーキの製作に取り掛かる。

よし、自分もすぐ取り掛かろう。コーヒーとデザートの注文を受けた場合、コーヒーを先に出すのが基本だ。


自分はいつもの手付きで豆を削り、エスプレッソマシーンで抽出したコーヒーに、温めたミルクを2:8の割合で入れて完成。

 

「お待たせしました、カフェラテです」

 

「ありがとうございます」

 

自分はそのままカウンターに行き、キッチンの様子を覗く。ちょうどパンケーキにイチゴジャムを添えているところだった。

 

「はい、完成です。マスター」

 

「ありがとう、千尋」

 

完成した注文の品をおぼんに乗せ、先程のテーブルへ持っていく。


「お待たせしました、パンケーキイチゴジャム添えです」

 

ちょうど彼女はカフェラテを飲みきったところだった。

 

テーブルに置いた自分はそのまま戻る。

 

「では、ごゆっくりどうぞ」

 

さて、今日も最後まで頑張ろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ