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【 序章 】

 ボーイズ・ラブ要素を含んでおります。苦手な方はご注意ください。基本は恋愛物です。自己責任にて、よろしくお願いします。

  何もかも―――どうでもよかった

  巡りゆく季節の流れも

  草木も動物も人も

  自分の存在―――生きることも

  すべて―――どうでもよかった





 静寂と闇が、世界を支配する夜――あらゆる生けるものたちが眠りに就き、静けさのみが在る(とき)

 突然、静寂を破った水音に、青年は起き上がり。もともと、深い眠りの中にあったという訳ではなかったらしい――すぐに立ち上がると、音の生まれる方へと歩き出す。

 その夜はひときわ月が大きく、美しい円を描いて漆黒の闇に懸かっていた。

 青年は注意深く――緑深い山中なのだ――音を立てぬように、水音のする方へと歩を進める。

 さほど歩かずして、彼の視界は開けた。視界を遮るものを除かれた視線の先。泉の中に音の主は、いた――体に付いた数多の水滴が、降り注ぐ月光で輝きを放ち。まるで光の中に在るかのように。

 しかし、青年がその場に着くと。入れ違うように、かの水音の主は姿を消していたのだった。

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