4/6
第四話
仕方なしに、僕は、ヨウコといっしょにいた。
それが彼女に伝わったようだ。
「ケンタは私のこと、嫌いなの?」
「どうして?」
「なんだが、雰囲気が…」
喫茶店。雰囲気はいんだけど…。
ヨウコは怒ったようだった。
「どんな姿にもなれるのに、どうして私じゃダメなの!」
「…人って、見かけだけじゃないからな」
「私の性格がイヤだってこと?」
「いいや、そんなことないけど…」
「もう!いい!」
彼女は、文字通り、消えた。
僕は喫茶店でしばらく一人でコーヒーを飲んで、静かに店を出た。