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マリちゃんと涙の再会をしてから、三ヶ月ほど経ちました。
私は生後三ヶ月となり、マリちゃんからちょっとずつ勉強を教わっています。
言葉だったり、ちょっとした歴史だったり、有名な童話だったり。
まぁ、教材は絵本なんですけどね。
だって、子供の部屋に絵本とおもちゃしかないんだもの。
それでも、異世界だけあって知らないことも沢山あった。
分かったことといえば、やっぱり人間だけじゃなくて色々な種族がいること。
私や両親のような人族、リオちゃんのような獣人族、マリちゃんのような妖精族。
他にも、エルフと呼ばれる耳長族、ドワーフと呼ばれる小人族、ドラゴンと呼ばれる竜族、オーガと呼ばれる巨人族がいる。
魔物や、魔族、魔王もいる。
それぞれに特徴があるのは勿論、細かい分類がある。
昔は領土をかけて戦争があったが、平和条約がしかれた為、種族別の争いなどはないらしい。
魔物の中でも低脳だったり、突然変異の知性がないものだったり、戦闘脳は別。
ただ、種族別の偏見は未だにあるらしいが、昔に比べれば軽くなったほうだと。
昔って言ったけど、まるで見てたみたいな話をするマリちゃんは一体…。
おっと、ジト目で見てくるマリちゃんも可愛いな。くふふ。
あと、地球の常識も当てはまることもある。
時間は24時間、365日。
四季もあるし、製造技術も地球ほどじゃないけどある。
絵本がたくさんある時点で、発達してるんだろうなとは思ってたし。
案外、私のような転生者がいるのかも。
逆に、異世界ならではの常識もあるのだけれど、これから体験していけば分かるだろう。
生後三ヶ月の今日、さっそく行事があることだし、楽しみだわ!