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「つ、次は水に二酸化炭素を融合させてから固形に…」
どう足掻いても、雹は出来なかった。
寒い冬の常態ならまだしも、春の暖かい季節には向きませんね。
気温は考えてなかった。
「って、これもダメじゃん!」
炭酸水が出来ました。
ドライアイスを作ろうとしたんだけど、無理だわ。
気温を下げるしかない。
「やっぱり、火魔法を使って空気中の熱を奪うしかないか…」
水を出すのと同時に、水の周りの空気中の熱を火魔法で操る。
すると、球体の水が徐々に固まってくる。
あ、これすごい疲れるわ。
実験で魔力ないときにやるもんじゃないわ。
魔法が継続出来なくなったので、表面が凍って中は水の状態で止めて掴む。
冷たい。
頬に当てると、息切れして熱が籠った状態の体に気持ち良く感じる。
魔法の研究は楽しい。
魔法よりも魔法を補助する魔法具に力を入れているオークリアでは、まだまだ魔法の可能がある。
科学も前世の地球よりは発達していないようだし。
魔法と科学の同時があると発達も遅いからだと考えられる。
理論が分からなければ、発展も出来ないだろう。
今の発展も勇者が持ち込んだ少しの知識だけだしね。
そもそも、魔法具という便利な物があるとそっちに偏るのは必然かもしれない。
「あげる」
マリちゃんにまだ冷たいアイスボールを差し出す。
「わーい」
しかし、体全体で受け取ると「パシャンッ」と音をたてて割れ、マリちゃんは全身びしょ濡れになった。
「「あ、ははははは」」
二人で笑い合う。
あー、楽しい。
幸せだなぁ。




