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夢をみた。
前世の夢だ。
私は家族が嫌いだった。
母は見栄っ張りで派手好きだった。
父は母の言いなり。
姉は親のご機嫌とりで私には横柄な態度。
誰も彼もが利用して利用される関係。
家族なんてものじゃない。
私はその中で絞り出されるだけの存在。
特に、母は昔から自慢を広めるだけの存在として私と接していた。
その自慢を嫉妬した先生にいじめられたし、それに便乗した同級生にいじめられたりもした。
それでもいじめられる私が悪いと助けてはくれなかった。
強くなるしかないと思った。
だから体術を習った。
部活も柔道部に所属して、鍛えることしかしなかった。
守れるのは自分だけ、守ってくれる人なんていないから。
体は強くなっても、心は弱いままだった。
人間なんて、そんなものだと諦めた。
ただ血が繋がっているだけ、それが私の家族の価値観だった。
けれど、ある人と出会って、優しい人もいることを知った。
本当は家族に強い憧れがあった。
利用し合うのではなく、無償の愛が欲しかった。
無条件で与えられる愛が欲しかった。
愛し、愛されたかった。
前世は果たす前に死んでしまったけど、今世は違う。
本当の家族がいる。
大切だと言ってくれる家族。
私は、愛されてる。
その愛に応えたい。
恩返しを決意した時、目が覚めた。
私が出来ることは何でもしよう。
手を取り合って、生きていくために。




