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ライト君とお友達になりました。
あれから妙に懐かれてしまった。
彼の目は捨てられた子犬の目だったようだ。
深くは関わってないが、家に問題があるのかと推測している。
特に何かしようとは思わないし、彼も一緒にいるだけで嬉しいのか笑顔をたまに見せる。
八重歯が可愛い笑顔だ。
将来はイケメンになりそうだな。
心配していたいじめもないし、取り敢えずは安心している。
そんな私、早くも二歳になりました。
今日は誕生日で、両親やメイドちゃんずがいるのだが、私の目の前には黒い毛玉が。
「ウィル、パパとママからのプレゼントはブラックバウンドだよ」
ブラックバウンドは穏やかな性格で長毛の大型犬らしいが、まだ子犬でころころしてる。
みんなには見えないマリちゃんが転がしている。
やめたげて。
毛玉から覗くつぶらな瞳が助けを求めている気がしないでもないので、両手で持ち上げる。
もふっとした毛触りが堪りませんね。
「ありがとう。パパ、ママ」
あまりの可愛さともふもふ具合に笑顔になり、両親にお礼を言う。
「名前を付けてあげてね」
名前か。
前世で飼っていた犬も黒い大型犬だったし、同じ名前で良いかな。
「ノア、が良いな」
私が名前を言うと子犬は「キュンッ」と鳴く。
その愛らしさに私の胸もきゅんっとしたよ。くふふ。
「ノアか。良い名だな」
お父さんはそう言いながら私の頭を撫でる。
お母さんはノアの頭を撫でる。
「今日から家族だよ、ノア」
早速、今日からそのもふもふな毛並みのお手入れをしなきゃね!
もっと大きくなれば艶やかになるだろうし、毛が柔らかい今を堪能するのだ。
もふもふ~。




