半年ぶりの再会、いつもの訓練
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西暦20XX年 7月13日 伊丹方面総監部
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「か〜〜っみっむらっ!」
聞き覚えのある、それもかなり前の記憶にある声だ。
「おお、三木陸曹長か。」
そう、そいつは同期の三木鈴華陸曹長だ。
「久しぶりだねっ!」
「・・・ぉぉ」ピッ
「んもぅ、なんだよぅ、久びさに同期にあったってのにカタイなぁ」
「お前だって敬礼してたじゃねえか」
こいつに会うのも半年振りか。
教育隊を出て各配属に拝命く時にはそれぞれほとんど他人にかまってる暇なんてなかった。
一般曹候補官として中部方面隊の各隊にバラバラに就くので、お互いかまいっこなんかしてられなかったんだ。
「そういやあ」
「ん?」
「お前どこに所属るんだっけ?」
ふと訊いてみた。
「ん〜、えーっと・・・確か・・・中部陸上方面隊第3師団大久保駐屯地第7普通科連隊第2小隊青山班(※)だよ。半分うろ覚えだけど。」
(※当然架空役職です)
これだ。
いつものことながらいまいち国防に勤める意識が足りないのだ。
「おまえなぁ・・・自分の所属隊名ぐらい覚えとけよ」
「それにしても」
「このやろ、人の話きかねえで・・・。」
「何で今更合同演習なんてするんだろうね?」
「あ?」
突飛なこと過ぎて訊き返した。
「・・・あぁ、そりゃあ」
まあ理解できたんだけどね。
「常会の予算決議案のせいだろ。防衛費の削減の影響でこっちは体で稼ぐしかなくなったんだ。」
要するに他のことしても潰しがきかない、なんてことは秘密にしておこう。
「???」
・・・、前からとは言え、まだ頭が弱いのな。こいつ
「要は上が甘い汁吸いたいだけだ。挙句九条をいじろうとしてる。いつドンパチやらかしてもおかしくない。」
「それって・・・。」
お?珍しく物分かりがいいじゃないか。
「ああそうだ、もうすぐ俺等は戦争に駆りだされるってこった。日本の憲法に引っかかんなくても十二分に国連憲章違反だ。」
「そんな・・・。」
三木は怯えている。無理もない、いつか自分が戦争に行くと言うのだから。
「で、でも、考えすぎじゃないかな?参議院はまだ賛同してないんでしょう?だったら・・・。」
「ねーな」
バッサリ言う。
「国会には"衆議院の優越"があるからな。まァ今に見てな。そのうち戦争が始まるさ。」
どの道止められない。
「そーなる前に、衛生隊にでも編入しておくんだな」
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日本はもう忘れてしまったのだろうか?
約半世紀前のあの日々を
利権闘争に首を突っ込み大陸を占領したことに対し大きな思い上がりをしていた。
さらには第2次世界大戦、軍部が天皇を差し置いて政治を執り行い、やがて独裁国家のようになってしまっていた。
そんな夢もつかの間、やがて米の原爆により日本は無条件降伏、結果として無駄な負け戦をしたのだ。
無念のうちにこの世を去った兵士たちも少なくはないだろう。
そんな経験を経て軍は解散、新たに国防組織として"警察予備隊"、今の自衛隊が誕生した。
それらを保障するのが日本国憲法第9条。
今、国は戦争突入の危機に陥っている。
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「よー」
「ん?」
突然呼び止められた。まぁ基地じゃめずらしかないが。
「どーしたんだよ坂野、こんなところに。お前航空科じゃないよな?」
「ああ、江藤3尉か。いや、俺は高射科だが、施設見学とこちらの井波1尉の移籍随行にな。」
「へー、でも何でアパッチなんかで輸送するんだ?」
「知るか、世の中物騒だからじゃないか?」
機材点検とたまには飛ばさないと調子が悪くなるのもあるからこれ飛ばすんだけどな。
「ところで江藤、お前こそ何でここにいるんだ、お前は普通科連隊だろ」
「いやぁ・・・合同演習帰りに同期の顔でも見て帰ろうかってな」
「どこまで能天気なんだこいつ」
「まぁまぁ」
ぶっちゃけ暇だっただけなんだけどな。
「まっ、そーゆーことで、じゃーなー」
「おう、大久保まで気ィ付けて帰れよ〜」
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こんな平穏な毎日が続けばいい、自衛官誰もがそう思っていた。
でも現実は甘くなかった。
どうも、はじめまして、takoです。
文才がない自分がなぜ投稿したのか?
半分は自分の好奇心、もう3分の1は友人のせいです。(残りは?)
続くとは思ってませんが、もしかしたら書くかもしれないので保険に連載ものにさせていただきます。
続かなかった場合はあしからずm(_ _)m




