第7話 決戦二日前
今回は戦鍛冶師のレオ目線?です
主人公も最後の方だけでます
気が向いたら流し読みでどうぞm(_ _)m
5日目 生産系ギルド 〈灼熱工房〉
カンカンカン!!!!
「後3割で基本構造は完成だ!!気引き締めろ!!」
「「ウーッス!!」」
ん?ああ、そうか今回は俺目線なのか
まあ一応自己紹介しとくか・・・俺は生産系ギルド〈灼熱工房〉のギルドマスターのレオだ
え?もうギルドを立ち上げたのかって?
まあ・・あれだ、早速幻獣を召喚した馬鹿は約一名だけど
俺は暴走する馬鹿を減らすために元RSプレイヤー十数人を中心にギルドを作った
まあ俺以外にも同じ考えを持った奴が他にも居たから助かったけどな
現在始まりの町の統制は三つのギルドで保っている
一つ目は俺のギルド〈灼熱工房〉
生産系のプレイヤー約700人の生産ギルドで役割は物資の作成と配給だ
二つ目は攻略系ギルド〈大地の探索者〉
戦闘系のプレイヤー約600名のいわゆる攻略組みって奴だ、現在は決戦に備えてLvUPとアイテム収集をメインに活動している
三つ目は治安維持系ギルド〈鋼鉄の守護者〉
2日目の騒動の直後に結成されたギルドでプレイヤー約1000名の大規模ギルドだ
ギルドマスターと幹部のプレイヤーが確りとした奴なんで暴走することは多分無いと思う
さて、気が付いた奴もいると思うが今言った三つのギルドにそれぞれ灼熱、大地、鋼鉄の意味合いが込められている
勿論意味はそのまんまだ
〈灼熱工房〉のギルマス 火の幻獣の契約者 俺
〈大地の探索者〉のギルマス 土の幻獣の契約者
〈鋼鉄の守護者〉のギルマス 鋼の幻獣の契約者
と言った感じだ・・・まあ、まだアイツ以外誰も召喚していないがな
後はレアな小太刀の研ぎ依頼で知り合ったソロで活動中の電の幻獣の契約者 シオン
アイテムの採取中に銃声が聞こえたので気になって探し出して出合った剣と魔法の世界を否定する
銃使いにして風の幻獣の契約者 ナツキ
そして、初日から幻獣を呼び出す勇者な大剣使いのソロプレイヤー、氷の幻獣使い ムツキ
残り一人の本物の水の幻獣の契約者は未だに名乗りを上げない
「マスター!マスターにお客です」
「ん?誰だ?」
「忍びの譲さんです」
「ああ、忍の譲ちゃんか今行く・・・お前らも少し休んどけ」
「「了解っす!!」」
俺は工房の一般受付に顔を出す
「一昨日ぶりです」
「おう忍の譲ちゃん・・・でどうだった?」
「やはり偽者ですね」
「っと此処じゃあ何だしそろそろ他の奴らも来る頃だから会議室に動くか」
場所を移し〈灼熱工房〉奥の会議室
「・・・来たか」
「お待たせしてすいませんねレオさん」
「まあ~まだ時間前だし問題ないよね~」
「まあ取り合えず座って暮れや」
「まずは忙しい中、4人とも集まって貰ってすまんな、今回の司会進行役は
〈灼熱工房〉ギルドマスターの俺レオが担当させてもらう」
「まず最初に自己紹介からか?俺はこの場の全員が知っているから省略するとして」
「では、私から〈鋼鉄の守護者〉のギルドマスターで鋼の幻獣の契約者
のアッシュです・・・種族と職業は省略させてもらいます」
「じゃ~次は私かな~〈大地の探索者〉のギルマスの土の幻獣の契約者のスリーピーで~す
面倒なんで以下略~」
「・・ソロのシオン、雷の幻獣の契約者・・・この喋り方はRPの一環で普通に喋れるのであしからず」
「同じく、ソロで風の幻獣の契約者ナツキです」
「あ~噂の銃使い」
「・・・・・・・」
「う、うっし!自己紹介終了・・・で本題だ」
「例の無法者を先導する水の幻獣の契約者ですね」
「その事だ・・・忍の譲ちゃん報告頼む」
「了解 現在犯罪者プレイヤーを率いる自称水の幻獣の契約者を語る前に確認する事があります」
「な~に~?」
「皆さんが持っている幻獣の召喚石を確認したいのですが・・・よろしいですか?」
それぞれ
「問題無い」と灰色の【獅石】を提示するアッシュ
「い~よ~」と茶色の【亀石】を出すスリーピー
「ほいよ」と赤い【恐石】を取り出すレオ
「どうぞ」と緑色の【鳳石】を見せるナツキ
「そして私の紫色の【麒石】とこの場に居ないもう一人が氷の幻獣を召喚した水色の【浪石】」
ちなみにどの石も形は同じ六角形だ
「・・・どれも色と一文字ですがそれが何か?」
「コレを見れば分かる」
私は集まった皆にとあるフォルダを転送した
「コレは・・・動画フォルダ?」
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映し出されたのは始まりの町のスラムの広場
一人の女が演説をしている様子だった
『私こそがRS序列1位にして、水の幻獣使い・・・この【水竜王石】がその証拠よ!!!』
そういって高飛車な女は水色で七角形の石を取り出した
『言っておくけど私を殺して奪おうなんて考えない方が身のためよ?何て言ったて必要な時に
此処から私の可愛い水竜ちゃんが出てきて貴方達を食い殺すわよ!!』
周囲のプレイヤーの大半は止まったが一部のプレイヤーは構わず女に攻撃を繰り出した
『あら?あなたは死にたいのね?』
『出てきなさい水竜!!【召喚】!!』
突如として女を靄が隠し靄が収まると女の後ろには全長3m位の蛇のような生物がいた
『殺りなさい!!水竜!!』
其処から先は攻撃したプレイヤーを嬲り殺し
他のプレイヤーを恐怖で支配する後継が移っていた
一通り暴れた所で女は
『戻りなさい、水竜』
と水竜を石に戻す動作をした
すると再び靄が発生し水竜は居なくなっていた
・
・
・
「以上です」
「ん~偽者だね~」
「偽者ですね」
「大方【召喚師】か何かだろ?あの石はアクアマリンの原石があれば俺でも作れるぞ?」
「あの靄は水属性の【靄隠れ】ではないでしょうか?」
「その後この召喚師はその場にいた犯罪プレイヤーを統括しPKギルド【大蛇】を結成しました」
「人数は?」
「最後に確認した昨日の段階で約500人ほどでしたが恐らくまだ増えているかと」
「我々〈鋼鉄の守護者の方でプレイヤーの動向を調査した結果この様な集計結果がでました」
プレイヤー総数2万2889名
内〈灼熱工房〉所属713名
〈鋼鉄の守護者所属1037名
〈大地の探索者〉所属628名
単独行動者493名
ギルドに参加していないプレイヤーPT 937組 4541名
ギルドに属さない個人経営の店など 29件 153人
攻略意思無し 9881名
現在までの死者 382名
犯罪プレイヤー 4961名
「以上ですが調査後に変動しているので完璧ではありませんが」
「僅か5日で約400人も死んでるのかよ・・・」
「んじゃ~次は私から攻略状況ね~」
〈大地の探索者〉及び攻略PT等の現在の到達中継エリア
・1/10 中継エリア 攻略組み到着時には転移クリスタル開放済み
2/10 中継エリア 攻略組み到着時には転移クリスタル開放済み
3/10 中継エリア 攻略組み到着時には転移クリスタル開放済み
4/10 中継エリア 攻略組み未到着
「てな訳で~現在私たちが攻略できているのは第三エリアまでだね~」
「命が掛かってるんですから攻略が遅いのはしかたありませんよ」
「でも~誰なんだろね~攻略組みより先を突っ走ってるのって?~」
((それ絶対ムツキ(さん)の事だ))
「さて現状確認はこれ位にして現在の準備状況を確認するぞ」
「まず〈灼熱工房〉は現在始まりの町へと続く一本道にある渓谷を塞ぐ簡易式の砦を建設中だ」
「砦を作ってるんですか!?」
「砦と言ってもアイテム認識されてSJで運用が可能なように幾つかのパーツに分けて作成中で現在7割完成している」
「明後日までに間に合いますか?」
「今日の夜か遅くても明日の昼前には完成する」
「砦の構造は?」
「三階建てで一階は生産系プレイヤーが三交代制で回復アイテム、矢、そして砦の耐久値を回復させる」
「二階と三階は?~」
「二階にはスライド式の窓を多数設置して其処から魔術師職が魔法をぶっ放す三階は弓矢で上空のモンスターを蹴散らす」
「ん~・・・じゃあ全体の流れ的には~
作戦第一段階 渓谷入り口で範囲攻撃が可能なプレイヤーによる一斉攻撃 数を減らす
作戦第二段階 大量の気絶爆弾、閃光弾を投擲 敵の足を止める
作戦第三段階 渓谷中央の砦に篭城 時間切れを待ちつつモンスターの殲滅を試みる
って所かな?~」
「今回の作戦に使用出来るアイテムはどの位生産できました?」
「そうだな、今現在も順次生産中で現在だと
弓 7000
矢 10000本
気絶爆弾 2000個
閃光弾2000個
回復薬 15000個
大砲 10台
砲弾 500個
「大砲!?」
「おう!ナツキ譲ちゃんの協力で余りの素材で作れるだけ作ってみたぜ!!」
「レオまでファンタジーブレイカーなの?~」
「大砲はギリギリありだろ!!」
「・・・私、存在そのものを否定されてませんか?」
「ナツキさん!!凹まないでー!!」
「いーですよ~ど~せ私は~・・・アハ」ガチャ←無意識に銃の撃鉄を起こす音
「「「「え!?」」」」
「アハァ、アハハハハッハハハハ!!!!」ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
((((こいつ病んでる!?))))
ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
ドギュン!!ドギュン!!ドギュン!!
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十数分後
「取り乱しちゃってすいません」
「いやコッチこそ、すまん」
会議室には無数の風穴が開いていた
「ん、んじゃ~最終的な配置と役割は~
灼熱の工房配置 砦内部
役割 砦の耐久値の回復及びアイテムの作成
大地の探索者 初期配置 渓谷入り口
役割 範囲攻撃者の護衛及び各グレネードの投擲、砦撤退時の殿 以降 砦前、内部にて順次戦闘
鋼鉄の守護者 初期配置 砦前と始まりの町側の渓谷入り口
役割 砦外部での防衛線及び犯罪プレイヤーの襲撃警戒
ってところかな~」
「・・・あの、可能なら渓谷入り口と砦の中間で私が範囲攻撃弾を乱射しますけど?」
「それ採用~」
「では私は予備戦力と共に町側の入り口に控えるとします」
「ん~お願い~」
「後は砦が破られた場合を想定して町側の入り口にも簡易的なバリケードを作りましょう」
「レオ~作成間に合う~」
「簡易的でよければ・・・と言いたいが設置の方に人手が欲しいな」
「なら~私のギルドから応援だす~」
「いいのか?」
「ん~平気、な~んか嫌な予感がするから明日は私のギルドメンバー全員町に集結させとく予定だったし~」
「では此方からも応援を出します」
「ありがたいがいいのか?」
「明日は元からソロや個別PTで行動しているプレイヤーを説明するのに人員を割いてましたから問題ありませんよ」
「私も現在進行形で広範囲攻撃系の弾丸を自動作成してますので、お手伝い出来ます」
「・・・私はそろそろ監視に戻る」
こうして着々と防衛線の準備を進められていった
時は少し戻り 4日目明朝
朝靄の中巨大な扉の前に二つの影が佇んでいた
「やっと着いたぞ、ボスの間!!」
「ウォン!!」
「行くぞ!!」
影の一つが巨大な扉を力一杯押すが扉は一ミリも動かない
「?・・・・まさか引き戸か?」
扉は一ミリも動かない
「・・・ガレージ見たいに真上に」
扉は一ミリも動かない
「・・・ん?」
影の一つは扉の横に立て札が立っていることに気がつた
〈ボスの間への到着、おめでと~
でも残念RSλから一部変更により
ボスの間への侵入は一度以上
クエスト【モンスター大進撃】を
クリアしてから可能になりま~す
7日までに此処に辿り着いた人が居たら
無駄な努力乙ですwwwwwww〉
影は大剣を真上に上げて今にも切りかかりそうな勢いだった
〈追伸 ここまで7日以内に到着した人の残念賞
がてらに耳寄りな情報
実はクエスト前日と当日は始まりの町の
転移クリスタルが使用不可になるんだよ!!〉
そこまで読んで影・・・ムツキは立て札を粉砕した
「俺の不眠不休の努力を返せーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
「ウォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン!!!!」
5日目の明朝ボスの間の前で悲しい狼の遠吠えが現地住民に聞こえ渡った
モンスター大進撃まで 後3日(ムツキの頭の中だと後4日)
ムツキ 剣精霊 Lv29
体力(HP) A 1780
魔力(MP) A 1780
攻撃(ATK)A 315 〈+25〉
防御(DEF)A 300 (+10)
魔攻(MAT)A 290
魔防(MDE)A 300 (+10)
速度(AGI)A 290
集中(DEX)A 300 (+10)
幸運(LUK)A 290
newスキル
【命を吸う剣】 HP吸収能力
【魂を奪う剣】 MP吸収能力
new技スキル
【星屑の雨】 星屑の剣装備時のみ使用可能 150MP消費
【剣舞】二刀流時のみ使用可能
【投槍】第六形態大槍のみ使用可能
new機工千剣形態
第五形態大盾 まんま盾 切れ味 0 耐久値 MAX(500) DEF+500 AGI-90%
第六形態大槍 柄が伸びる 切れ味5 耐久値 MAX(90) ATK+70 AGI-50
氷魔浪 ヴァン Lv12
友好度 MAX
体力(HP) B 670
魔力(MP) B 420
攻撃(ATK)A 115
防御(DEF)B 70
魔攻(MAT)B 75
魔防(MDE)B 65
速度(AGI)A 120
集中(DEX)B 90
幸運(LUK)C 21
LvUPスキル
【氷魔法】Lv1→LV5
使用可能魔法
【氷柱シュート】 MP5消費
【フリージングストーム】 MP30消費 範囲攻撃(一線型) new
【ダイヤモンドダストシュート】 MP70消費 new
newスキル
【電光石火】 AGI+50% new
new技スキル
【氷爪】 足を氷の爪で覆い切り裂く ATK+30 追加効果【凍傷】 new
急に3人もキャラ出すのは大変ですね
あ、召喚師は噛ませ犬ですよ深い設定はありませんよ?
次回は主人公がメイン?です
それでは誤字脱字感想まってま~すm(_ _)m