第3話 アイテム配布と残酷な現実
お久しぶりです
流し読み気分でどうぞ
『あ~それでは、まずアイテム配布から再開しま~す』
とダラムが宣言し終わるとプレイヤーの目の前に小さな宝石が現れた
『それは収納宝石(以降SJ)はRS時のストレージからSRλになった際に追加されたアイテムの一つです』
へぇ~なんで態々増やしたんだろ?
『SJには各種アイテムが999個まで収納可能な他にRSλ内の通貨RG
を無制限に収納可能です』
たしかに便利だと思うけどまだ何かありそうだな
『またSJは他にも盗難、強奪、偽造などが不可能に出来ております』
なるほどな・・・でもSJ本体を持っていかれたら終わりじゃないか?
『SJは専用のイアリング、腕輪、ペンダント等のアクセサリーに固定され本体の盗難も不可能です』
あ、便利ですね
『っという訳で皆さん選んでください』
ん~なんにするかな?・・・あ!このペンダントのデザイン好きかも
〈ペンダント、タイプ19で宜しいですか?〉
YESっと・・・お!実体化した
そして実体化したペンダントの窪みにSJが吸い寄せられた
〈プレイヤーネーム ムツキ 登録完了〉
するとSJの色が緑色になった・・・これって?
『は~い、もう気が付いた方も居るかもしれませんが一応説明しま~す
SJは登録したプレイヤーを示すもので~す』
やっぱり、この緑色は一般プレイヤーの緑カーソルか!!
『因みにPA、PK、NPCへの攻撃、殺害、窃盗等の行いで
SJは色を緑からオレンジへと変えま~す』
この流れだとその内PKとか出てきすだな・・・大量に
『SJがオレンジ色に変わると町、村エリアへの侵入が不可能になり警備NPCに見つかると捕獲され監獄エリアに
投獄されたり、最悪その場で殺されます』
わ~デメリットしかないな
『さらに、SJがオレンジの状態でさらに犯罪を続けるとSJの色が赤に変わりNPC達により
賞金首として指名手配されます』
デメリットしか無いな犯罪プレイヤーって
『ただし、SJが赤以上になるとPKした相手のSJの内容物を引き出せるようになります』
ちょ、それ今言うか!!・・・って、赤以上って、まだ上があるのか!?
『さらにSJが赤の状態で特定の条件を満たすとSJの色は黒へ変色し・・・この先は実際になった方
が現れましたら説明しますので頑張ってください』
煽るな!!
『あ~話が脱線しました~戻します・・・現在SJ内には初期配布アイテム、RGが入っているはずなので確認してください』
内用物一覧
〈初期武器〉※個人によって異なります
〈2500RG〉
〈初期ポ-ション〉×10
〈ダラム特製RSλ世界用語辞典集〉※初心者向け
〈自動追加型RSλモンスター全図鑑〉※ポケモ○図鑑
※他にも個人によって異なることがあります・・・か
因みに俺の内容物は
〈5000RG〉
〈初期ポーション〉×10
〈ダラム特製RSλ世界用語辞典集〉※初心者向け
〈自動追加型RSλモンスター全図鑑〉※ポケモ○図鑑
・・・武器が無い
「ダラム・・・俺に死ねって言ってるのか?」
『違うから!!ムツキの武装関係は別の場所だから!!』
「?・・・あ、異空の鞘か!!」
異空の鞘現在の内容物
・劣化鉄の大剣 切れ味 1 耐久値 MAX(10) ATK+3
ボロボロの大剣 直ちに買い換えてください
っておい!!ゴミかよ!!
・機工千剣 切れ味 5 耐久値 MAX(100) ATK+30
千種類の武器に変形する大剣 どこが如何変わるのかは永遠の謎
え?もう一本剣がある、これも特典なのか?
「ダラム、これは?特典は二つだろ?」
『剣精霊がアンケート特典、氷魔浪がパッチボーナス、そしてその剣は
三番目の特典“隠し要素”の一つ〈適合率〉の特典〈ユニークウエポン〉です』
「・・・いきなり隠し要素って・・・ってかなんだよこの変形って?」
『全部はお教えできませんが幾つかご説明します』
通常形態 第一形態 機工千剣 武器ジャンル 大剣使いには扱いやすい大剣
切れ味 5 耐久値 MAX(100) ATK+25
第二形態 長破剣 武器ジャンル 大剣
機工千剣よりもリーチとATKが高いが耐久が下がる
切れ味 5 耐久値 MAX(70) ATK+35
第三形態 脱長剣 武器ジャンル 長剣
機工千剣の柄を引き抜くと現れる長剣、物凄い切れ味を誇る
切れ味 7 耐久値 MAX(65) ATK+27
第四形態 対双剣 武器ジャンル 双剣
機工千剣の左右の刃を取り外し
内臓された柄を展開する
切れ味 6 耐久値 MAX(60) ATK+25
『まあ最初に教えられるのはこの辺までかな?』
「・・・最初からチートすぎるだろコレ」
『あ、言い忘れたけどその武器は販売、盗難、奪取、破棄etc不可、禁止だからね?』
「無駄に防犯完璧!?」
『あ、でも修理とかになら普通に出せるから安心して』
「どこまでご都合主義なんだ!!」
『それが大いなる意思の以降だから諦めてね?』
「・・・で、なんかRGの量が多いんだけど?」
『あ、今の無かったことにした』
「で?」
『それは、観客に同じネタ二度も使った罰で僕のポケットマネーで二倍にしたんだよ』
「210万人全員にか、すごい金額だな・・・つかお前って何モン?」
『僕が何者かは秘密だよ?後ね210万人じゃないよ2万人チョットだよ?』
「・・・え?ログインした奴そんなに少なかったのか?」
『違うよ~辿り着けたのが2万人なんだよ~』
「え?」
『此処に着く前に光のトンネル通ったでしょ?』
「あ、ああ・・・それが何なんだ?」
『実はね~あのトンネルって不安定でね~通った人間の大半はね』
「大半は?」
『この世から存在そのものが消えたよ』
「・・・・・・・・・・・・は?」
『現在この場に約2万人、光のトンネルで存在の消滅を確認出来たのが約205万人
現在トンネル内で彷徨ってるのが3万人ってとこかな?』
「・・・嘘だろ」
『ムツキ変だと思わなかったさっきの上位7人』
「Exが俺一人だったことか、それともS評価が一人も居ないことか?」
『正~解!!本来Exは15名居まし~た!!』
「S評価は?」
『S評価は約500人ほどかな?まあ、大多数は消滅したけど』
「残りは?大多数ならまだ生き残りがいるはずだろ!?」
『Ex評価残り3名、S評価残り12名これが今トンネルの中で彷徨ってる残存する上位陣だよ』
「そいつ等を連れて来れないのか!?」
『え?僕が光のトンネルから!?ムリムリ死ぬよ!?』
「・・・そいつらは見殺しなのか?」
『運よくたどり着けたら第二陣として送り込む予定』
「運よくってお前!?」
『さてと・・・』
ん?何か急にダムラが遠くなって行く?
『では、今度こそ死んでらっしゃ~E!!』
気が付くと俺達は地上に向けて落下し始めていた
「って説明がまだ」
俺が訴えようとすると
『あ~このキャラ設定ダルイ!!』
既に一仕事終えたオッサンみたいなダムラを見てしまった
・・・・ダルイなら最初からやるなよ!!
『っと最後の仕事・・・完了っと』
ん?なんかメールが届いた・・・・・・てかメール機能あるのかよ!?
〈面倒なのでメールで説明します〉
面倒くさがるなよ!!
〈細々な質問は後でヘルプ機能にて質問してください〉
ヘルプ機能まであるのかよ
大まかな説明
・病気には普通になる
・部位欠損は時間経過で回復する
・NCPにも心はある・・・てか異世界人なだけ
・メール機能、チャット機能がある
・最大PT人数は6人
・蘇生方法は無い
・空腹、栄養失調でも死ぬ
・死ぬと元の世界に死んだ瞬間のまま送られる
・結婚したいんなら教会に行け
・重婚可能
・NPCとも結婚可能
・普通にベイビー誕生可能
・住居購入可能 一戸建て約5000万RG
・・・・etc
これ見ると何か異世界に移住しただけだな
ヒュ~
ってか冷静に読んでる場合じゃないし
ビュ~
今って落下の真っ最中なんだよな・・・
ゴー!!
あ~こりゃ死んだか?・・・あ、地上だ
ぶつかる!!
ピタ!!
あ、止まった
〈ようこそ、気高き物語りの世界へ!!〉
ダラムからの通信を聞いて俺は周囲を見渡した
其処には何処までも続く樹海と青々と生い茂る草原が地平線の果てまで続いていた
「・・・大樹海と地平線の草原」
〈VRMMORPG、ROYAL STORYλ開始日 異世界<ロイヤルワールド>
標準年月日 11月 11日 標準時刻 9時 35分 開始します〉
感想誤字脱字の指摘まってます
次回やっとゲームが始まります